2016年11月02日

ライチョウ 御嶽山のヒナ生育順調 噴火影響少なく 県6〜10月調査 /長野【毎日新聞2016年11月2日】

 2014年9月に噴火した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)に生息する国の特別天然記念物のライチョウについて、今年生まれたヒナが比較的順調に育っているとみられることが、噴火後初めて実施した6〜10月の県の調査で分かった。成鳥の雌雄が作る縄張り数も以前と変わらず、噴火の影響は少ないとみられている。

 噴火による影響を探る県の生息実態緊急調査の一環で、山頂部の北部でヒナの生存状況を調べた中村浩志・信州大名誉教授(鳥類生態学)らによると、7月末に現地で発見した雌親7羽が連れたヒナの数は計25羽(雌親1羽あたり1〜6羽)、8月末には雌親6羽が連れたヒナ計22羽(同)を確認した。

 9、10月は少数しか確認できなかったが、ライチョウはふ化後1カ月に死ぬ率が高いため、7月ごろ生まれたヒナが1カ月以上生存した割合は高めだったとみられる。中村名誉教授は「ライチョウがいる他の山に比べ、順調に育っている」と判断している。

 6月に県と岐阜県が行った現地調査では、繁殖期につがいが作る縄張り数は両県側ともに15で計30と推定された。火口から1キロ圏内などは入山規制のため未調査だが、噴火前の08年の調査で推定された縄張り数30と同じで、懸念された噴火の影響は少なかったとみられる。

 高山植生への影響は、石室山荘から二ノ池にかけてライチョウのすみかや餌となるハイマツやガンコウラン、クロマメノキなどが火山灰で多数、枯れていたが、山頂部全体からみると部分的だった。

 一方で、岐阜県側の調査ではキツネやハシブトガラス、タカ類など天敵が侵入し、一部でライチョウを捕食した痕跡が認められた。御嶽山の生息地は孤立しており、生息数は長期的には減少傾向にあるとみられている。【武田博仁】
http://mainichi.jp/articles/20161102/ddl/k20/040/105000c

http://archive.is/8K5SG
長野)南アルプスでライチョウの天敵を捕獲へ【朝日新聞デジタル2016年11月1日】
長野)北アルプスでライチョウのヒナが受難【朝日新聞デジタル2016年8月24日】
御嶽山で噴火後初 ライチョウを確認 岐阜【NHKニュース2016年8月2日】

posted by BNJ at 11:32 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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