2016年11月08日

(eひと)野鳥を保護、復帰手助け 「小さな鳥の資料館」館長・池田昇さん 67歳【朝日新聞デジタル2016年11月8日】(誤認救護)

「幼稚園などの団体や、散策の途中に寄ってくれる人もいます」と池田昇さん=茨城県守谷市
 茨城県守谷市の自然が残る住宅地に2000年、自費で「小さな鳥の資料館」をつくった。野鳥の剥製(はくせい)など約50点の展示のほか、保護した野鳥などのリハビリ施設にもなっている。「豊かな自然が身近にあることを知ってもらいたい」と館長の池田昇さん(67)。来館者の感想ノートは10冊以上になる。

 小学生のころにメジロなどを飼っていたが、教師の職に就き、鳥からは遠ざかっていた。1993年につくばエクスプレス(TX)の開発計画を受け、教育委員会が主催する自然調査会で野鳥の生息調査を担った。鳥好きの血が再び騒ぎ、その後も観察を続ける中で、保護が必要な野鳥を見つける機会が増えた。周囲の人からも野鳥が持ち込まれるようになった。多くは県の鳥獣センターに取り次ぐが、自身もボランティアで受け入れ、これまでに40羽以上を保護し、野生に帰した。

 けがや、はぐれた鳥だけでなく、散弾銃で撃たれたとみられるオオタカ、巣をつくっていた崖を重機で削られたカワセミ、巣立ち時期に地上を歩いていた通常の状態を「善意」で保護されたフクロウもいる。「保護の背景の多くには人の影響がある。帰すのも、やはり人の手で努力するしかない」

 保護した野鳥が自然の中で再び生きていけるようにするためには、自然に近い状態でのリハビリが必要。日ごろから野鳥を観察し、生態の把握が欠かせない。生きたエサとしてバッタやセミを与えるため、「いい年をしたおやじが虫取り網を手に野原を探し回る」。猛禽(もうきん)類では、肉を載せた無線操縦車を走らせ、エサの取り方を訓練する。

 大半は自然に帰せるが、けががひどかったり、保護時点で人に慣れてしまっていたりする野鳥もいる。こうした鳥は「エデュケーションバード」として、鳥獣センターでのふれあいイベントや、学校での環境教育に活用。革手袋に載せたタカの一種「ノスリ」を飛ばす姿を見せ、環境保護の意識を高めてもらう狙いがある。「剥製や写真よりも、生きた教材として子どもたちの印象に残る」と説明する。

 TX沿線は住宅開発が進み、人口も増加している。「子どもが増えるのはうれしいこと。開発の一方で、自然環境を守れるように次世代を育てたい」(野中良祐)

 ◆「小さな鳥の資料館」は茨城県守谷市本町4533の4。入館無料。問い合わせは0297・48・7229。周辺には市観光協会やボランティアが整備した約4キロに及ぶ散策路もある。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12648799.html

http://archive.is/l4DYv
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posted by BNJ at 22:49 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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