2016年11月16日

羽毛布団も“引き金”に…鳥が危ない肺炎を招く【日刊ゲンダイDIGITAL2016年11月16日】

 羽毛布団が恋しくなる季節。しかし、その羽毛布団が、死を招く病気の誘因になるかもしれない。

“死を招く病気”とは、間質性肺炎の一種「鳥関連過敏性肺炎」だ。間質性肺炎は、肺が硬くなる(線維化する)病気で、大半は原因が特定されず、原因不明の間質性肺炎を「特発性肺線維症」と呼ぶ。

 近年、特発性肺線維症と診断されている中に、実は鳥関連過敏性肺炎の症例が多いのではないかと考えられるようになってきた。東京医科歯科大学・吉澤靖之学長とともに研究に取り組んできた池袋大谷クリニック・大谷義夫院長は、「特発性肺線維症を調べたところ、半数以上が“原因不明”ではなく、鳥関連過敏性肺炎でした」と話す。

 鳥関連過敏性肺炎は、鳥が原因とし、咳、痰、呼吸困難、微熱が主な症状。進行するにつれ、呼吸困難がひどくなり、ある段階を過ぎると死に至る。

 これまで、鳥関連過敏性肺炎を特定する血液検査は、東京医科歯科大学でしか行われていなかった。診察したクリニックの医師が、患者を東京医科歯科大学につなぐことができなければ、「間質性肺炎→しかし、原因は分からない」となり、ほとんどが特発性肺線維症に分類される結果になっていた。

「最近は一部の検査会社でも行われるようになりましたが、保険適用外」

 しかし、疑う要素があれば、自費であっても鳥関連過敏性肺炎かどうかを調べるべきだ。理由は2つある。

 まず、前述の通り「ある段階を過ぎると死に至る」病気だからだ。

「線維化は、早期に見つかれば元の状態に戻せます。しかし、完全に硬くなると、治療が効果を発揮せず、呼吸困難が悪化していきます」

 次に、鳥関連過敏性肺炎と診断がつけば、鳥が原因なので、それを徹底的に回避し、ステロイド投与などの治療を受けることで症状は緩和する。完治に近い状態へ持っていくことも可能だ。

 大谷医師がこれまで診た患者では、早期に線維化が見つかり、原因が鳥だと判明した患者は100%生存している。ところが、線維化が進んだ段階での発見になると、進行度合いに応じて生存率は低下する。

「特発性肺線維症までは、たいてい診断されています。しかし、そこから鳥が関係しているかどうかを調べられていない。ちなみに、特発性肺線維症の平均寿命は3〜5年です」

 もし鳥関連過敏性肺炎なら、助かるチャンスをみすみす見逃していることになる。

 鳥関連過敏性肺炎が判明した患者は、想像以上に「よくある状況」で発症し、悪化している。

■ペットの小鳥が原因になることも

 70代の患者は、羽毛布団を長年使用していて、自宅の庭で鳩の餌付けもしていた。それらが原因で肺の線維化が進み、鳥関連過敏性肺炎が判明後、3年で死亡した。

 50代の患者は、自身は鳥を飼っていなかったが、隣家でレース鳩を飼育していたことが原因で発症。

 鳩小屋撤去後も鳩の糞が大量に残っていたうえ、隣家以外にも付近に鳩を飼う家が数軒あったため、病状は改善せずに病名判明後、7年で亡くなった。他にも、自宅でインコを飼っている患者が呼吸困難を訴え、肺を調べたら、鳥関連過敏性肺炎が判明したケース、鳩が集まる神社の掃除を続けていたことで発症した患者もいる。

「もちろん、羽毛布団を使ったからといって鳥関連過敏性肺炎を発症するわけではありません。しかし、次に該当する場合は、自費負担でも鳥関連過敏性肺炎かどうかを調べるべきです」

 まず、「これまでに2〜3年間鳥を飼った経験がある」。加えて、「羽毛布団を使用している」「自宅の庭やベランダに鳥の糞などがある」「鳥の多い神社や公園などに隣接している」「近所に鳩小屋などがある」「鶏糞肥料の使用経験がある」のいずれかに当てはまる人は、リスクがあるといえる。

 念のため、検査をしておいて損はない。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/193901
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/193901/2
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/193901/3
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/193901/4

http://archive.is/OoM3u
http://archive.is/Szq6g
http://archive.is/eL3pb
http://archive.is/8dmgF

posted by BNJ at 11:50 | Comment(0) | 鳥類一般ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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