2016年11月18日

白鳥とカモ、池の主役交代 鶴岡で観察会【読売新聞2016年11月18日】

下池で休むカモの上を飛ぶコハクチョウ(6日、鶴岡市大山で)
 ◆「まるで映画」アンコール開催を

 鶴岡市大山の下池に夕暮れ時、コハクチョウが群れをなして戻ってくる。その数4300羽。池がコハクチョウでいっぱいになる頃、今度は入れ替わるように1万羽近くとされるカモが一斉に飛び立つ。コハクチョウとカモが織りなす壮大な光景を楽しんでもらおうと、池の近くにある同市自然学習交流館「ほとりあ」が「コハクチョウのねぐら入り観察会」を今月初めて開催。その大迫力に、アンコール開催を望む声が相次いでいる。(鈴木伸彦)

 「まるで映画のシーンを見ているようだ」

 5日の日没前に開かれた観察会。酒田市から参加した公務員舟山邦彦さん(56)は、コハクチョウとカモが目の前で繰り広げる「自然の大パノラマ」を目にし、しばし声を失った。

 同館は日の出に合わせ、飛び立つコハクチョウの観察会を毎年開いてきた。だが、朝が早いこともあって参加者数が低調だったため、参加しやすい夕暮れ時にコハクチョウとカモが入れ替わる壮大な光景を見てもらう観察会を新たに企画した。

 ■習性を利用

 観察会には、高校生や社会人など約10人が参加。地元の「尾浦の自然を守る会」の太田威たけし代表から野鳥の生態について説明を受けた後、双眼鏡とカウンターを手に下池に繰り出した。

 コハクチョウは、昼間は庄内平野の水田などにいるが、暗くなると、動物から危害を加えられるのを恐れ、安全な水辺などで体を休める。一方、カモは一般的に夜行性のため、コハクチョウがいなくなった水田などで餌をついばみ、日の出前に池に戻ってくる。1日2回、“池の主役”が交代するのだ。

 観察会は野鳥のこうした習性をうまく利用して開かれている。

 ■「みんなに伝えたい」

 この日は午後4時半ごろから、下池に帰ってくるコハクチョウが増え始め、20羽近くで飛んでくる群れもいた。池がいっぱいになった午後5時過ぎ、今度はカモの大群が池を一斉に飛び立った。

 観察会に参加した男子高校生は「鶴岡に住んでいながら、こういう光景が見られるなんて知らなかった。みんなに伝えたい」と驚いていた。

 下池(面積24ヘクタール)は近くにある上池(同15ヘクタール)とともに2008年10月、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に県内で唯一登録された。

 同館の上山剛司学芸員は「冬になると、毎朝毎夕この光景が見られることを、特に地元の子供たちに知ってもらいたい。いかにすばらしい環境で育っているか、それを感じてほしい」と力説する。同館は年内に再度、専門家の解説付きの観察会を開催する方向で検討している。
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20161117-OYTNT50138.html

http://archive.is/Jv24X

posted by BNJ at 11:50 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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