2016年11月20日

【神奈川】<かわさき見聞記>緑の魅力感じて 区民グループが散歩ルート開拓【東京新聞2016年11月20日】(コジュケイ)

兔坂を歩く参加者ら=いずれも高津区で

 高津区で、緑の名所や寺社などを巡る散歩ルートの開拓に取り組んでいる人たちがいる。
 区民が行政と対等に地域づくりに関わる協議会があり、そのプロジェクトチーム。元建築士や元学校教員ら、六十〜七十代の約十五人が名を連ねる。
 ルートを開拓し始めたのは、緑の癒やしを体感する区民が増えれば、緑を残そうという世論も高まると考えたからという。区内には約百二十カ所の緑地があるそうだ。
 チームはこれまでに、古代から栄えた高津に多い寺社や、花の名所、農地わきなどを通るルートを三つ考えた。また、区が設定した「さんぽみち」も、自動車の通行量が多いといった課題があると、別の道を提案。これらのルートを地図を作って紹介し、配布し始めた。
 チームは先月、緑や寺社を巡り、故郷を実感してもらおうと、参加者を募り「末長・新作ふるさとの小径(こみち)を歩く会」を開いた。興味があり、途中まで同行した。
 午前九時、参加者三十五人が高津区役所(下作延)を出発。私が歩いたのは、この区役所から久本を通って末長に至る、直線にして一キロ足らずの範囲。だが地図には示されないような細い道もあり、距離にして約二倍、見学地点で解説を聞きながら一時間半近く歩いた。
 歩く会に十回以上参加している同区千年新町の荒川喜久雄さん(76)は「車がたまにしか通らない道を選んだ良いコース」と感心していた。運動不足になりがちな私は少し息切れしたが、散歩を愛好する皆さんはなかなか健脚だった。
 うっそうとした木々のわきを通っていく細い道「兔(うさぎ)坂」(久本)は、山中を歩いているように感じられた。ここは「高津の緑の原風景」と、プロジェクト委員長の小磯盟四郎さん(73)。
 久本横穴古墳(久本)では、「戦時中、防空壕(ごう)に使われた」と説明を受けた。小磯さんは「多摩川沿いのこうした斜面に古代人が生活した。区内には貝塚もありますよ」。
 幹回り約三メートルで横へ横へと枝を広げたスダジイ「ターザンの木」(末長)も見た。今は切られた低い枝に、昔は子どもたちがロープをかけてターザンごっこをしたとか。生活の記憶をとどめた木だと思うと、感慨深い。
 川崎・多摩丘陵の里山を守る会の田中郁子さん(61)が「このあたりの開発が進む中、二〇〇四年と〇七年に署名活動をして、ターザンの木などを残せた」と説明。歩く会に初参加の同区溝口、主婦福田京子さん(64)は「頑張った人々のおかげで気持ちの良い自然が残っていると分かった」。
 「江戸見桜」(末長)は平安時代後期に武将・源義家が馬を休めたと伝えられるヤマザクラが代替わりして残っているもの。こちらは歴史ロマンが感じられる。
 緑の中を歩くと空気もうまい。途中、野鳥コジュケイの鳴き声も聞こえた。地道な活動が緑を守っていくのだと感じた。
◆記者のつぶやき
 今回は、途中までの同行でした。チームのメンバーが、次の取材に向かう私に、大通りに戻る道順を丁寧に教えてくれました。「参加者が途中で体調を崩しても対応できるように」と、常に頭の中で道順を描いているそうです。緑のファンを増やしたい、その本気度が伝わってきました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201611/CK2016112002000124.html

http://archive.is/8H5MI

タグ:コジュケイ
posted by BNJ at 22:11 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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