2016年11月21日

野鳥ガビチョウ、村山に現る 侵略的外来種、在来種へ影響懸念【山形新聞2016年11月21日】

村山市の東沢バラ公園周辺で撮影されたガビチョウ(土谷義幸さん提供)
 アライグマやブラックバスなどの「侵略的外来種」の侵入により、各地域の生態系への影響が懸念される中、村山市郊外の里山で今月、本来は中国南部から東南アジア北部にかけて留鳥として生息する「ガビチョウ」の姿が確認された。地上採食性のため東北、北海道などの多雪地域で観察されるのは珍しいという。専門家は「県内での生息が拡大すれば、在来種への影響も出てくる」と指摘する。

 村山市の楯山で動植物を調査している元市教育長の土谷義幸さん(68)=同市楯岡荒町2丁目=が15日朝、東沢バラ公園周辺で発見し、カメラに収めた。「甲高い声が聞こえ、ムクドリの大きさの鳥がやぶから出てきた。2羽いたが、雄と雌のつがいかどうかは分からない」と話す。

 体長25センチ前後、体は茶褐色。目の周りの眉状の模様が特徴で、漢字表記の「画眉鳥」の由来となった。定着性が強く、渡りをしない留鳥。大声で鳴き、中国では鳴き声を楽しむために古くから飼育されてきた。

 日本では江戸時代から飼われていた記録があり、1970年代に大量輸入された。籠から逃げたり、ブームが去って輸入業者が売れ残りを野山に破棄したりした鳥が野生化した。

 国立環境研究所(茨城県つくば市)のデータでは、80年代に九州で観察されて以降、分布域を拡大し、宮城、福島両県まで広く定着。本県など積雪量が多い地域に分布していないのは、冬に餌をとるのが難しいためとみられる。

 外来種の中でも特に生態系や人間活動への影響が大きい生き物として、日本生態系学会がブラックバス、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)などとともに「侵略的外来種ワースト100」に選定。また、外来生物法で飼育や輸入、譲渡が禁じられた「特定外来生物」に指定されている。

 環境省外来生物対策室によると、関東や九州のほぼ全域、山陰の一部で多く確認されているが、目立った被害はない。一方、ハワイ諸島ではガビチョウの侵入後、在来種が減っているという報告もある。県内に分布が広まれば、生息環境の重なるウグイスやクロツグミなどへの影響が心配される。

 日本野鳥の会県支部の簗川堅治支部長によると、最近は仙台市でも数が増え、県内では数年前に米沢市で目撃情報がある。簗川支部長は「仙台経由で村山に飛来したのかもしれない。県内への侵入は時間の問題だと思っていたが、意外に早かった。生態系のかく乱として深刻な問題」と話している。

◇侵略的外来種 人間の活動によって本来生息していない地域に入り、その地域の生態系などに悪影響を与える恐れのある生物。特に影響が大きい生物として、国際自然保護連合は「世界の侵略的外来種ワースト100」、日本生態学会は「日本の侵略的外来種ワースト100」をそれぞれ公表している。
http://yamagata-np.jp/news/201611/21/kj_2016112100448.php

http://archive.is/OWVSs
【ローカルプレミアム】早朝から変な鳴き声でやかましい! 中国から来た野鳥・ガビチョウがなぜか栃木で増殖中 ウグイスの声は消え…【産経ニュース2016年7月18日】

タグ:ガビチョウ
posted by BNJ at 21:58 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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