2016年11月22日

社説[出水鳥インフル] 地域挙げて封じ込めを【373news.com2016年11月22日】

 出水平野で越冬するナベヅルのねぐらの水から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された。近くで見つかった死骸が高病原性かどうか、鹿児島大学が確定検査している。
 環境省は検出地点から半径10キロを「野鳥監視重点区域」に指定した。出水市や県は対策会議を開き、養鶏農家や観光業者とともに防疫体制の強化を確認した。
 高病原性なら致死率が高く、養鶏に感染すれば農家への影響は計り知れない。地元経済も大きなダメージを受ける。養鶏農家が感染防止に細心の注意を払うのはもちろん、養鶏業以外の住民も消毒ポイントでの協力など、防疫に努めてウイルスを封じ込めたい。
 高病原性鳥インフルエンザは2004年、国内で79年ぶりに発生して以来、毎年のように確認されている。出水では10年と14年に発生した。今年もすでに韓国などでは発生が確認されている。
 海外からウイルスを運んでくる渡り鳥の経路を断つのは不可能としても、国内での感染拡大を食い止めることは可能だ。これまでは早期発見と迅速な初期対応で、県内全域にまん延するような事態は防いできた。
 この経験を踏まえ油断せず、家畜への感染ルートを遮断したい。
 出水平野は今年もナベヅルやマナヅルが越冬のためシベリアや中国北部から飛来している。その数は1万羽を超え、20季連続の「万羽越え」は地元観光の重要なセールスポイントだ。
 同時に、一帯は県内有数の養鶏基地でもある。県内のブロイラー、採卵鶏合わせた飼養羽数4200万羽のうち、515万羽が出水市だ。特に採卵鶏は、県内の3割を超える羽数が出水地区で飼養されている。
 ウイルスに感染した小型の野鳥が鶏舎に侵入する。あるいは野鳥のふんに混じったウイルスがネズミを介したり、人の靴底に付着したりして入り込む。
 こうした侵入経路を想定して、農家は防鳥ネットで鶏舎の隙間をなくすほか、こまめに消毒するなど対策を講じてきた。引き続き厳重に警戒してほしい。出水地区はもちろん、県内全域の養鶏農家で危機感を共有することが重要だ。
 鳥インフルエンザウイルスは通常、人には感染しないと考えられている。だが、素手で野鳥の死骸やふんに触れてはならない。自身が感染しないにしても、ウイルスの運搬役になって感染を拡大させることにつながる。
 これを機に、子どもたちも含めて感染防止の基礎知識を身につけておく必要がある。
http://373news.com/_column/syasetu.php?ym=201611&storyid=80342

http://archive.is/SGvKm
出水鳥インフル 野鳥状況調査、環境省が緊急チーム派遣【373news.com2016年11月22日】
<鳥インフル>鹿児島と秋田 ウイルス型酷似【河北新報オンラインニュース2016年11月22日】
鹿児島・出水で鳥インフル検出 熊本全域の監視強化 [熊本県]【西日本新聞2016年11月20日】
各地で鳥インフルウイルス 警戒レベル最高の3に【NHKニュース2016年11月21日】
鳥取で鳥インフル対策会議 コガモのふんから検出【産経WEST2016年11月21日】

posted by BNJ at 12:23 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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