2016年11月26日

コウノトリ 日韓研究者が野生復帰の課題を議論 参加者募集【毎日新聞2016年11月26日】

4羽で飛来したコウノトリ。特に若鳥の目撃情報が多い=京都府与謝野町の加悦谷平野で、安部拓輝撮影
 日韓のコウノトリ研究者が野生復帰の課題などを語り合う「コウノトリ保全国際シンポジウム」が12月10日、東京都武蔵野市の井の頭自然文化園で開かれる。日本のコウノトリ保全に取り組む専門家らで組織する「コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM−OWS)」の主催で、一般の参加者を募集している。

 コウノトリは日本では1971年に、韓国でも94年に野生の個体が姿を消したが、2005年に兵庫県豊岡市で世界初の放鳥に成功。昨年には福井県越前市と千葉県野田市でも放鳥が始まり、現在、日本では約200羽が野外に生息し、兵庫県立コウノトリの郷公園や多摩動物公園(東京都日野市)など18施設で約200羽が飼育されるまでになった。


礼山コウノトリ公園のオープンスペースでエサを探すコウノトリ=2016年9月23日
 韓国でも昨年9月、かつて繁殖地だった忠清南道礼山のコウノトリ公園で初めての放鳥が実現し、今年は野外での繁殖、巣立ちが確認された。さらに、豊岡や福井のコウノトリが韓国に飛来して滞在するなど、国境を越えたコウノトリのペア誕生も現実味を帯びてきている。

 シンポジウムは「コウノトリの生息域拡大に向けて〜全国へ、そして世界へ」と題し、韓国のコウノトリ野生復帰の中核を担う国立韓国教員大学のユン・ジョンミン、ユン・ヒョンジュ両博士がコウノトリの生態や遺伝的多様性の管理について報告。日本からは、IPPM−OWS代表の山岸哲・コウノトリの郷公園長が国際協力の必要性について講演する。


地元の小学生らに見送られ、元気よく飛び立つコウノトリ=福井県越前市で2015年10月3日、山崎一輝撮影
 国内の飼育の現状について報告する日本動物園水族館協会ニホンコウノトリ計画管理者の大橋直哉さんは「野外でコウノトリが増えつつある。さまざまな研究が行われ、その結果が現場にフィードバックされていることが、コウノトリの保全につながっている。シンポジウムは、そうした研究の一端や韓国での取り組みを知ることができる、貴重な機会だ」と話している。

 12月10日午後1時15分から。定員120人で対象は中学生以上。参加費無料。希望者は▽氏名(複数の場合は全員)▽住所▽電話番号−−を明記し、件名「コウノトリシンポジウム」としてメール(stork2016@tokyo-zoo.net)または、往復はがきで〒180−0005 武蔵野市御殿山1−17−6井の頭自然文化園「コウノトリシンポジウム」係まで。12月4日送信もしくは消印有効。詳しくは同園のホームページ(http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=&link_num=23832)。問い合わせは同園(0422・46・1100)。

コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM−OWS)
 コウノトリの研究機関と飼育施設が協力して、日本全国を視野に入れたコウノトリの保全に関する計画策定や、課題解決に取り組む専門家会議。コウノトリの郷公園と日本動物園水族館協会が中心となって2013年12月に設立。国内のコウノトリの保全に関わる24の機関・施設が参加している。
http://mainichi.jp/articles/20161125/mog/00m/040/002000d

http://archive.is/rpE5J

posted by BNJ at 20:58 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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