2016年11月27日

シジュウカラガン 絶滅危惧の渡り、根室で撮影 /北海道【毎日新聞2016年11月27日】

 一時は絶滅したと考えられ、環境省のレッドリストで絶滅危惧1A類に分類されているシジュウカラガンの渡りが、根室市で撮影された。シジュウカラガンの渡りが撮影されたのは極めて珍しく、中部千島・エカルマ島から越冬のため日本に渡るルートの一端を示すものとして注目されている。

 撮影したのは、根室市地域おこし協力隊の自然野鳥観察推進員、有田茂生さん(41)。19日午前10時過ぎ、根室半島のオホーツク海側上空をほぼ一列になって東から西に飛行するシジュウカラガン78羽を確認した。

 シジュウカラガンはかつて中部千島のウシシル島からアリューシャン列島にかけて広く繁殖。1938〜62年に観察記録が途絶え、絶滅したと考えられていたが、63年に再発見された。

 仙台市の八木山動物公園が83年から生息数回復と渡り復元に向けた事業に取り組み、米国から9羽を譲り受けてロシア科学アカデミーと共同で繁殖させ、95年から2010年までエカルマ島で計551羽を放鳥。14年には日本への飛来数が1000羽を超えた。

 「日本雁を保護する会」の呉地正行会長(67)は「鳥の渡りは砂漠の中に落とした針のようで、ある日ある時間の一瞬しか見らず、シジュウカラガンであればなおさら。繁殖地からどのような経路で日本の越冬地へ渡ってくるかを示す極めて重要な写真だ」と評価している。【本間浩昭】
http://mainichi.jp/articles/20161127/ddl/k01/040/130000c

シジュウカラガン78羽確認【釧路新聞2016年11月28日】
  絶滅危惧種の国内希少野生動植物種に指定されている「シジュウカラガン」の群れの渡りが、このほど根室市牧の内上空で確認された。渡りの様子を写真で確認したガン類保護研究の第一人者で、宮城県に本部を置く「雁を保護する会」の呉地正行会長(67)は、「想像はされていたが、日本への渡りのルートを示す初の具体的事例」と評した。
http://www.news-kushiro.jp/news/20161126/201611262.html

シジュウカラガン群れで飛行捉えた ルート示す初の事例【根室】【根室新聞2016年12月6日】
一列に並びコタンケシ沖を飛行するシジュウカラガン=有田さん提供

 道東コクガンネットワークの一斉調査で、絶滅危惧種に指定されているシジュウカラガンが飛行する群れを、同調査に携わった地域おこし協力隊員・自然野鳥観光推進員の有田茂生さんが観察した。千島列島のエカルマ島から日本に渡ってくるルートを具体的に示す初めての事例で、専門家は「これまでのシジュウカラガンの観察の中でも最も価値あるもの」としている。

 シジュウカラガンは、種の保存法で国内希少野生動植物種に指定される絶滅危惧種。1995年からロシア科学アカデミーと共同で、千島列島のエカルマ島に放鳥を行うなど国際的な保護活動で近年では増加傾向にある。根室管内でも牧草地などで休んでいる姿が観察されているが、渡りの姿が報告されたのはこれが初めてとなる。

 シジュウカラガンが観察されたのは、コタンケシ(三番)川の河口沖で、道東コクガンネットワークの一斉調査が行われた11月19日に、78羽の群れが飛行する姿を有田さんが観察し、写真に収めた。

 有田さんは「亡くなられた高田勝さんらと根室付近を渡っていると話していたが、実際に一列に並んで渡っている姿を観察することができて驚いた」とし、特に大群で渡るハクチョウでなく、希少種の渡りを目にすることができた喜びを語っている。

 また、東北文化学園大学客員教授でガン類の保護研究の第一人者でもある日本雁を保護する会の呉地正行会長からエカルマ島で放鳥していた事実を知らされ「最初はどこから飛んできたのか分らなかったが、これで納得できた。鳥たちも納沙布岬を渡りの入り口にして根室半島で一休みしているのかなと思う」と話していた。

 有田さんから報告を受けた呉地会長は「シジュウカラガンの群れがエカルマ島からどのような経路で日本に渡ってくるのかについて具体的に示す初めての事例で、これまでの観察の中でも価値あるもの」と高く評価。「根室付近を通過しているに違いないと思っていたが、実物は数千倍も説得力がある」と話している。
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=36241

http://archive.is/5cTpI
http://archive.is/GZYuk
http://archive.is/SiPj2

posted by BNJ at 12:18 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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