2016年11月28日

新潟)トキ育む佐渡を視察 北海道の「ツル呼び戻す会」【朝日新聞デジタル2016年11月28日】(既報関連ソースあり)

佐渡市トキの森公園を視察する、舞鶴遊水池にタンチョウを呼び戻す会のメンバーら
 北海道長沼町の遊水池に、ツルのタンチョウを生息させる取り組みを始めた農家ら約10人が24、25日、国の特別天然記念物トキが生息する佐渡市を訪れ、関連施設や水田を見て回り、現地農家と交流した。

 長沼町は北海道中央に位置し、治水対策として北海道開発局が建設を進める千歳川遊水池群の一つ、「舞鶴遊水池」がある。2年前に農家らが「舞鶴遊水池にタンチョウを呼び戻す会」を発足させた。

 会長の加藤幸一さんによると、かつて道央地区に生息したタンチョウはほとんど姿を見せなくなり、道東地区に約1500羽が確認されているだけで、同町では確認できていない。

 加藤さんは「舞鶴という地区の名前のように、タンチョウが舞う土地柄だった。ツルも生存できるようにするのが、我々農家の役目。農薬を使った大規模農業に依存し、ドジョウやカエルも住めない土地のままではいけない」と話す。

 「長沼にとって先進地」という佐渡ではトキが一度絶滅したが、中国からのトキを使って人工繁殖。新たに生まれたトキを自然界に毎年放鳥し、今年は自然界で生まれ育った雄と雌のペアから、「自然界2世」のヒナが育つようになった。

 トキと人間の共存には地元農家の協力が必要不可欠。佐渡ではコメ作りの農薬を半減させ、トキが田んぼで好物のドジョウなどを食べることが出来る環境づくりを続けている。

 減農薬のコメ作りに励む「佐渡トキの田んぼを守る会」の斎藤真一郎会長(55)が21日には、環境省が長沼町で開いたセミナーに招かれ、「野生生物と農業」をテーマに講演。生き物と共生した農業の実践と成果を紹介した。

 現地で実際に学ぼうと訪れた「呼び戻す会」のメンバーは市役所で説明を受け、佐渡市トキの森公園内のトキふれあいプラザや環境省の野生復帰ステーションを視察した。

 同行した日本生態系協会(東京)の事務局長関健志さんは「佐渡は長沼にとって先進地。構想を立てるのは簡単だが、それをどうやって実行するかが難しい。佐渡では同じ目標に向かって島民みんなで進めてきた。素晴らしい」と感想を述べた。同協会の主任研究員で、同町に出向している横山智子さんは「佐渡での熱意を感じました。一度絶滅したものが、こうしてまた生きていることに感動しました」と話していた。

 加藤さんは「タンチョウが生息すれば、食害が出ると批判する人もいる。そういう人たちにも、納得できるような事業を考えていきたい」と述べた。(原裕司、深沢博)
http://www.asahi.com/articles/ASJCS443YJCSUOHB00C.html
http://www.asahi.com/articles/CMTW1611280100004.html

http://archive.is/xwB1v
http://archive.is/nbpg9
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posted by BNJ at 11:44 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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