新潟県と青森県の農場で飼育されている鶏や食用アヒルからH5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、県は県内養鶏農家に対し、飼育している鶏の異常の有無や野鳥を侵入させないための防鳥ネットの破れなどを確認するよう呼び掛けている。
県畜産安全課は「冬季を迎え、渡り鳥などによってウイルスが持ち込まれる可能性がある。対策を万全にしてほしい」としている。
県は30日までに県内3カ所(さいたま市北区、川越市、熊谷市)の県家畜保健衛生所を通じ、新潟、青森両県で鳥インフルが検出されたことを養鶏農家に通知。
さらに職員が養鶏農家を訪れ、鶏舎を出入りする際の靴底や車両の消毒、飼育している鶏の健康観察、異常が確認された場合の早期通報など、「飼養衛生管理基準」を順守するよう求めた。
11月29日には伊奈町で養鶏農家、県や国の関係機関、市町村の担当者、獣医らが参加し、鳥インフルに備えた防疫作業を演習した。県みどり自然課は今後、県内に飛来する白鳥のふんを採取し、鳥インフルに感染していないか調べる。
同課は「不審死した鳥を見つけたら、県環境管理事務所か市町村に通報を」と呼び掛けている。
農林水産省の2016年の畜産統計によると、県内では千羽以上の鶏などを飼育している養鶏農家は82戸。05年8月には鴻巣市の養鶏場で飼育されていた鶏が鳥インフルに感染し、約9万8千羽が殺処分された。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/12/01/13.html
青森・新潟で鳥インフル 埼玉県内発生に備え防疫訓練【産経ニュース2016年11月30日】
県内での鳥インフルエンザ発生に備え、県畜産安全課は29日、実際の防護服や生きた鶏などを用いた防疫演習を県県民活動総合センター(伊奈町内宿台)で実施した。新潟、青森両県で鳥インフルエンザの発生が確認されたことから、関係者は警戒を強めている。
演習には養鶏農家や県畜産会、県獣医師会員など約140人が参加。参加者は室内で鳥インフルエンザの知識や防疫作業の手順を確認。その後、屋外で防護服を身に着け、家畜保健衛生所の職員の指示に従い、生きた鶏のケージからの取り出し方や、殺処分に使用する器具の取り扱い方などを学んだ。
同課によると、県内では平成17年、鴻巣市内で発生した鳥インフルエンザで鶏約10万羽が処分された。養鶏農家の林文成さん(46)は「参加は今回で2回目だが、このような演習をしてもらえると安心感がある。養鶏農家でも鳥インフルエンザの発生を防ぐために衛生対策を徹底している」と話していた。
http://www.sankei.com/region/news/161130/rgn1611300053-n1.htmlhttp://www.sankei.com/region/news/161130/rgn1611300053-n1.html
http://archive.is/vY7G2
http://archive.is/uPptW
タグ:鳥インフルエンザ