2016年11月29日

「行き過ぎた」魚の氷漬け、スケートリンクなぜ炎上?【朝日新聞デジタル2016年11月29日】

魚を入れたスケートリンク、批判受け中止に
 氷漬けの魚の上を滑る北九州市のスケートリンクの企画がネットで「炎上」し、営業を停止した。一方、「さっぽろ雪まつり」では魚入りの氷の彫刻が人気だ。今回、批判が殺到したのはなぜ?

魚5千匹氷漬けのスケートリンク、批判受け中止に
 「今年から、アホはじめます」

 北九州市八幡東区のテーマパーク・スペースワールド(SW)は今年、そんなキャッチフレーズでお経が流れるジェットコースターなど奇抜な企画を展開。その一環で今月12日、約5千匹の魚を氷漬けにしたスケートリンクを滑る「氷の水族館」を始めた。「海の上を滑る感覚を味わいつつ、いろいろな魚を見る機会に」との狙いだった。

 リンクの氷には、サンマやイワシ、キビナゴなど死んだ状態の魚を市場で仕入れて埋めた。一方、大型のエイやジンベイザメは写真を使った。小型の魚は写真では立体感を欠き、模型を用意する時間もなかったことから本物を使うことにしたという。

 26日までリンク利用者から批判はなかった。利用者数も昨年冬より多く、滑らずに魚を見るために来る人もいたほどだったという。

 ログイン前の続きところが26日午前、山口県の民放ローカル番組で「氷の水族館」の様子が放映されると、批判の電話が寄せられ、ネットやSNSで「残酷」「命を粗末にするものではない」「倫理観がなさ過ぎ」などの非難が殺到。園側はリンクの営業を27日に中止し、氷を溶かして普通のリンクにすると決めた。氷が溶けて魚を取り出した後は供養し、園内の肥料として再利用することも検討するという。

■札幌の彫刻は人気

 一方、2月に開かれている「さっぽろ雪まつり」。札幌市のすすきの観光協会は、魚が入った氷の彫刻を10年以上前から出展してきた。北海道産のサケやカレイ、カニなど約30匹が泳ぐ様子を再現した「北の竜宮城」(幅4メートル、高さ2・5メートル)は、沖縄産の魚を使った「南海の竜宮城」と並ぶ人気の展示で、今年の人気コンテストでは約60点の氷像のうち6位になった。記念撮影をする本州や海外の観光客も多い。「食べたい」との声も出るが、1週間展示して傷む恐れがあり、終了後は魚を廃棄しているという。

 いずれも魚の氷漬けだ。世間の反応がこれほど違うのはなぜか。

 SWは公式フェイスブック(FB)で、魚を氷漬けにする過程を数回にわたり「おっ・おっ…溺れる」「どんどん、氷浸けにされるばい。寒イボ」などと魚のコメントつきで紹介。生きたまま氷漬けにしたとの誤解が広まった。SWはFBにおわびの文章を掲載し、氷漬けにする過程の投稿を削除した。竹田敏美総支配人は「私たちがアホになって、みなさんに楽しんでもらおうとして、行き過ぎてしまった。大変反省している」という。

 これに対し、すすきの観光協会の担当者は「うちは北海道の魚をみなさんに楽しんで見てもらうのが趣旨。スケートリンクの下に敷くのとは目的が違う」と話す。

■動物使い、過去に物議も

 動物を使った展示が物議を醸すことはある。

 愛知県で8〜10月に開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」では、ブラジル人芸術家の生きた小鳥を使った作品が問題になった。豊橋市の4階建て空きビル内で約100羽の小鳥を放し飼いにする作品に対し、愛鳥家から「衰弱している鳥がいる」「衛生面が問題」などの指摘が約200件殺到。ネット上では「虐待」との批判も出た。文鳥やジュウシマツなど10羽が死に、3羽が金網の外へ逃げて行方不明に。

 トリエンナーレ実行委員会の担当者は「生き物を芸術作品に使う場合は、最初から専門家の意見を聞くべきだった」と反省する。

 では、博物館の動物標本はどうか。魚の標本作製に詳しい鹿児島大学総合研究博物館長の本村浩之教授(魚類分類学)は「博物館の標本は瞬間的な娯楽のためではなく、半永久的な文化研究のためのものだ」と強調する。スケートリンク内の魚の多くは漁で混獲されて捨てられることの多い魚種に見えたといい、SWについては「たたかれすぎな感じもする」としつつ、こう話す。「悪ふざけが過ぎた。死んだ魚の上を滑るという冒瀆(ぼうとく)的な行為に多くの人が違和感を感じたのだろう」(宮野拓也、工藤隆治、牛尾梓)
http://www.asahi.com/articles/ASJCX45S7JCXUTIL027.html

http://archive.is/Gkq0P
芸術祭の小鳥、希望者に説明会 「作品」展示で問題に【朝日新聞デジタル2016年11月27日】
芸術祭「作品」の鳥、飼い主募る 死亡や不明が問題化【朝日新聞デジタル2016年10月27日】
愛知の国際的芸術祭 展示の鳥でずさん管理【NHKニュース2016年10月19日】
小鳥、逃げたり死んだり 「あいちトリエンナーレ」豊橋の展示【中日新聞2016年10月14日】
[トリエンナーレ]現代アート 街飾る【読売新聞2016年8月17日】(文鳥/十姉妹)

タグ:事件事故
posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 愛玩鳥/飼い鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: