<1963(昭和38)年1月18日朝刊社会面>
【神戸】兵庫県では特別天然記念物“コウノトリ”の保存に力を入れているが十七日、中国からコウノトリの成鳥の寄贈をうけ、繁殖をはかることを決めた。
コウノトリは現在兵庫県下に十八羽しかおらず、数年先には全滅するのではないかと心配されている。県教委は、コウノトリがもともと大陸から飛来したものであることに目をつけ、昨年末中国に渡った日本国際貿易促進協会神戸支局の町井義信氏に中国側から譲渡してもらう交渉を依頼した。
町井氏がこのほど帰国した話によると、中国でもコウノトリは数が少なく、日本と同じように特別天然記念物として保護され、北京公園などでも大切に飼育されている。しかし中国側は「それほど日本でコウノトリをかわいがっているなら日中友好のためにも何とかしたい」と好意的だったという。県教委は日中友好協会神戸支部連合会を通じて寄贈してもらうよう交渉することを決めた。
http://mainichi.jp/articles/20160712/org/00m/040/007000d
http://archive.is/YL3Ck
大空を追われ 農薬で?コウノトリ死ぬ【毎日新聞1962年7月20日】
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