2016年12月12日

リオ五輪閉幕から数か月、「負のレガシー化」しつつあるゴルフコース【AFPBB News2016年12月12日】(アナホリフクロウ/既報関連ソースあり)

リオデジャネイロ五輪で使用され、現在はブラジルゴルフ連盟が運営するゴルフ場でプレーするブラジル人ゴルファー(2016年11月23日撮影)。(c)AFP/YASUYOSHI CHIBA

【12月12日 AFP】リオデジャネイロ五輪が閉幕してからわずか3か月、大会で使用された美しいゴルフコースは、今では不気味なほど静まり返っており、打球の音よりも大きな鳥の声がけたたましく聞こえてくる。建設に1900万ドル(約21億円)を費やしたこの施設は、今や無用の長物に成り果てており、採算が合わず管理会社が即時撤退する可能性が浮上するなど、存続が危ぶまれている。

 リオ市西部のビーチに隣接する自然保護区内にリンクスコースが建設されたことにより、これまでゴルフになじみのなかったブラジル人の関心を集め、国際的なゴルフツアーの開催地としても名乗りを上げるはずだった。

 ところが、AFPが取材に訪れた際、練習場でボールを打っている客は3人しかいなかった。さらに従業員によれば、整備のため閉鎖中となっていたメインコースでは、開いているときでも客は20人いれば良いほうで、週末も人数が多少増えるだけだという。

 クラブハウスに至っては、誰もいない上に現在も未完成のまま。椅子すらも置いていないカフェでは、たった一人のウエーターが、コース使用料を徴収するために助手と一緒に静かに客を待っている。

 数週間前に世界のトップゴルファーが集結したこのコースには、ゴルフショップもなければ、所属するプロ選手もいない。ウェブサイトもない上に困った問題は、道路にはコースの入り口を示す看板がないことだ。

 あまり人間が入り込んでいないせいか、この五輪コースでは野生動物が平和に生息しており、ラフの周辺には鳥やチョウが舞い、ネズミの仲間で犬ほどの大きさに育ったずんぐり体形のカピバラが歩いている。そして池には大きなワニが顔を出すこともあり、まるで完全に忘れ去られた土地にいるような気分にさせられる。
http://www.afpbb.com/articles/-/3109180?pid=0
■「撤退も間近か?」

 ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)には、ほかにもゴルフ場が2か所存在しているが、いずれも国際基準を満たしておらず、プライベートコースとなっている。

 ブラジルゴルフ連盟(BGC)が運営するこの五輪コースは公営だが、同国のゴルフ人口はほんのわずかで、コース使用料も地元住民は74ドル(約8500円)から82ドル(約9400円)、外国人ビジターが192ドル(約2万2000円)と高額設定になっている。

 地元ではプレーを楽しむ人が少なく、外国人を魅了するようなプランにも乏しいため、ゴルフ場はすでに財政難に陥っており、コースの建設者で管理責任者を務める英国人のニール・クレバリー(Neil Cleverly)氏によれば、雇い主であるプロゴルフ(Progolf)社からは2か月も給与が支払われていないという。

「燃料などが底をつけば一体どうなるのか?それはもう目前まで差し迫っています。12月も仕事があるのかどうか、誰も分かりません」

 名前を明かさないことを条件に取材に応じたプロゴルフ社の関係者は、連盟から何の連絡もないことに加え、メンテナンス費用として同社が自腹で毎月8万2000ドル(約940万円)の支出を強いられ、近いうちに撤退する準備を整えていることを告白。さらにそうなった場合、連盟は手遅れになる前に代替の専門業者を探す必要があり、メンテナンスをしなければ「きっと3、4週間でゴルフコースは死んでしまいます」と話した。

 AFPは繰り返し取材を申し込んでいるものの、連盟からの反応はない。

■「募る不満」

 クレバリー氏はリオでの仕事について、世界各国を周ってきた自身のキャリアで最も困難なものだったと話しており、目の前の問題に頭を悩ませている。ブラジルにゴルフ場を建設する覚悟を決めた当時を振り返りながら、クレバリー氏は「ここまでの仕事には、とても不満を感じています」と明かした。

「たくさんの人から、絶対にやるなと言われていました。だから、そうですね。がっかりしていますし、不満だらけで混乱しています」

 練習に訪れる数少ない客である退職者らの間にも失望感が広まっており、彼らはコースを称賛する一方で、いつまで存続するのか不安を募らせている。

 61歳の男性客は、「素晴らしいコースだ」と話しながらも、「みんな本当に心配している。ゴルファーの間では、コースを存続させるために、当局や連盟に圧力をかけようとする動きがある」と語った。

 このコースに魅了されているという64歳の別の男性客も、スイングをしながら「ここではフクロウを見かけますし、カピバラやワニもいます」と話す一方で、ゴルフ場として基本的な運営体制が整っていないことに対し、「五輪が終わってから、このコースでは何も行われていないようですね」と困惑していた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3109180?pid=0
http://www.afpbb.com/articles/-/3109180?pid=0&page=2
http://www.afpbb.com/articles/-/3109180?pid=0&page=3

http://archive.is/S4257
http://archive.is/mAitT
http://archive.is/OiWUD
五輪コースバンカーにはアナホリフクロウが生息 ボールが入ったらどうなる?(No.45066)【ゴルフのポータルサイトALBA.Net2016年8月10日】
【リオ五輪】五輪ゴルフコースにフクロウの巣【東スポWeb2016年8月3日】(ブラジルアナホリフクロウ)

posted by BNJ at 11:37 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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