2016年12月13日

天売島、野良猫捕獲再開 1年中断し増加、貴重な海鳥襲う懸念拡大【どうしんウェブ2016年12月13日】

天売島の市街地に仕掛けられた箱わな
 【天売】環境省と羽幌町などでつくる「人と海鳥と猫が共生する天売島」連絡協議会は天売島での野良猫の捕獲事業を今月、約1年ぶりに再開した。昨秋、島内でドブネズミ被害が急増し、猫の減少との関連を指摘する島民がいたため、島民感情に配慮して捕獲を中断していた。だが、中断が長引くと野良猫が再び繁殖して増える懸念もあり、同協議会は事業継続の必要があると判断した。ネズミ対策も並行して行う。

 同事業は貴重な海鳥を襲う恐れのある野良猫の繁殖を抑えるため、2014年10月に本格的に開始。海鳥繁殖地や市街地に箱わなを仕掛けて捕獲し、これまで106匹を島外に搬送した。

 猫は避妊去勢手術を施し、町内の北海道海鳥センターや預かりボランティアが人に慣れさせる1次飼育をした上で希望者に譲渡。これまで82匹が新しい飼い主に引き取られた。同省などは殺処分しないこの取り組みを「天売猫方式」と呼び、関係者も注目している。

 しかし、事業2年目の昨秋、島内でドブネズミの被害が急増。畑の作物を荒らしたり、漁具や干物をかじったりし、島民の間に「野良猫が減ってネズミが増えた」との声が出た。このため、捕獲は一時中断。町がネズミ駆除に力を注ぎ、同協議会も対策に追われた。

 ただ同協議会によると、島内には現在50匹前後の野良猫がいるとみられ、最近も子猫が目撃されるなど、今後再び繁殖する可能性もある。環境省羽幌自然保護官事務所の竹中康進自然保護官は「猫の繁殖力を考えると、対策を継続しなければ元のもくあみになってしまう」とし、捕獲再開を決めた理由を説明する。

 ネズミ被害の増加と猫捕獲の因果関係は不明だ。同協議会は捕獲事業とネズミ対策をそれぞれ行う必要があるとし、島の町内会や漁協支所、観光協会などで構成する連絡会をこれまで5回開催。「天売猫だより」を全戸に配布して説明会を開くなど、島民の理解を得る努力を続けている。また、島民にも飼い主希望があることを考慮し、捕獲猫の写真や特徴を島内の掲示板で周知。避妊去勢した上で、希望者を募る取り組みも始める。

 捕獲作業は今月5日再開。島内の青年グループ「おらが島活性化会議」に委託し、市街地3カ所に箱わなを計6個設置した。わなは今後、徐々に増やすが、再開後の捕獲は12日現在2匹という。(長谷川賢)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0347786.html

http://archive.is/vSL3V
天売猫の人慣れ、地道に 羽幌でボランティア活動紹介【どうしんウェブ2016年12月5日】(海鳥保護)

タグ:天売島
posted by BNJ at 11:34 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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