2016年12月26日

トキの暮らし 公開へ一歩【朝日新聞デジタル2016年12月26日】(出雲市/既報2ソース)

出雲市が飼育しているトキ=市提供

◆出雲市、観察舎新設など計画案◆

 国の特別天然記念物のトキを分散飼育している出雲市が一般公開の準備を進めている。繁殖の本場である新潟県佐渡市では飼育施設とは別の専用施設で公開しているが、出雲市は「飼育の現場を知ってほしい」と、使っている飼育繁殖施設での公開を目指すという。

 市によると、トキは大正時代のころまで宍道湖に飛来した記録があるという。繁殖地を分散させることで絶滅の危機を回避しようと市は5年前から、トキ分散飼育センター(西新町2丁目)で繁殖と飼育を始めた。これまで孵化(ふか)させた幼鳥31羽を佐渡へ送った。

 今の飼育状況はセンターから少し離れた別施設「トキ学習コーナー」で、ライブモニターを通して観察できる。繁殖ケージにいるペアの様子が分かるが、センター自体は感染症を防ぐなどの理由で非公開にしている。

 市は、環境省が2年前に一般公開の基準や手続きを公表したのを受けて具体的な準備に入った。今月12日に同省が新潟市で開いたトキ野生復帰検討会で、公開に向けた実施計画書案を示した。

◆人影見せずに◆

 案によると、公開場所を幼鳥が親鳥と離れてから佐渡に送られるまで過ごす「多目的ケージ」(3区画で計幅約18メートル、奥行き10メートル)とし、向かい側に新設する建物から観察する。トキに人影が見えないよう特殊なガラスをはめ、施設外からケージに近づけないよう侵入防止フェンスや目隠し用の壁を設置する。

◆保護に関心を◆

 担当者は「今のライブモニターも活用して繁殖・飼育の現場を見てもらい、トキの保護に関心が高まれば」と話す。

 ただ、トキに与える影響を考慮し、専用の施設に比べ制限は多い。公開は繁殖期を外した7〜12月に限られる。いつから始め、1日何時間公開するか、料金はどうするか、なども未定だ。

 市は実施計画書を年度内に環境省に出したい考え。新潟県長岡市も既存の飼育施設を使った公開に向けて準備を進めている。(今林弘)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1612263300001.html

トキ 観察舎を新設 出雲市、分散飼育センターに 一般公開目指し実施計画案公表 /島根【毎日新聞2016年12月13日】
 国特別天然記念物・トキの分散飼育をしている出雲市は12日、トキの一般公開を目指す実施計画書案を市議会環境経済委員会で明らかにした。公開に向けて、「市トキ分散飼育センター」(同市西新町2)にトキ観察舎を新設する。公開時期は未定で、有識者らによる「トキ野生復帰検討会」の意見を参考に、環境省と協議して正式に決める。【山田英之】

 鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅の危機を避けるため、環境省はトキを「佐渡トキ保護センター」(新潟県佐渡市)から移送して、出雲市を含む全国4カ所で分散飼育している。4カ所のうち、「いしかわ動物園」(石川県能美市)では今年11月19日から、佐渡市以外で初の一般公開が始まった。同動物園は11月の来園者が増加し、「トキ効果」が出ている。

 計画書案によると、観察舎は木造平屋、床面積100平方メートル。感染症対策として、飼育センターの既存施設と分離した専用施設として設置する。トキに過度なストレスをかけないため、観察施設は特殊なガラスを使って、トキからは観覧者が見えないようにする。

 公開する場合は7月1日から12月28日を予定。公開時間は午前9時半から午後5時(12月は午後4時半まで)の範囲内で検討する。観覧希望者は受け付け後、係員の誘導で入場する。

 出雲市は2011年から分散飼育を実施。分散飼育の現状を公開することで、市民のトキ保護意識を高め、保護増殖事業への理解を促す。現在は6羽を飼育している。

 出雲では大正時代にトキの生息記録があり、1937年に隠岐諸島の西ノ島でも生息が確認されている。
http://mainichi.jp/articles/20161213/ddl/k32/010/513000c

トキ 2分散飼育地で公開を計画 新潟で復帰検討会 /新潟【毎日新聞2016年12月13日】
 環境省は12日、国の特別天然記念物・トキの野生復帰に向けた有識者らによる「第12回トキ野生復帰検討会」を新潟市内で開いた。会合では、いずれも分散飼育地の長岡市、島根県出雲市からトキの一般公開に向けた計画書案が示され、異論は出なかった。両市では今後、計画書をまとめ、今年度中にも同省に提出する方針。

 トキは、鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅を避けるため、両市と石川県、東京都で分散飼育されている。これまでは佐渡市だけで一般公開していたが、11月からは石川県能美市の「いしかわ動物園」でも公開している。長岡、出雲両市では、トキを間近に見られる観察施設と共に、分散飼育地の役割などについて学ぶ学習施設を併設する予定で、公開時期は未定だという。

 会合ではこのほか、国内で相次いでいる鳥インフルエンザの発生を受け、トキを飼育する各施設では、臨時休館や入館前の消毒の徹底などの対策を講じていることが報告された。【南茂芽育】
http://mainichi.jp/articles/20161213/ddl/k15/040/056000c

http://archive.is/ny0gE
http://archive.is/84rhU
http://archive.is/vg3AP

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: