2016年12月14日

新潟)トキの保護、日中韓が議論 新潟市で国際会議開催【朝日新聞デジタル2016年12月14日】

日中韓トキ国際会議で記念撮影する参加者ら

 日本の特別天然記念物のトキについて、日本、保護事業先進地の中国、放鳥計画を進める韓国がトキの保護の現状について話し合う「日中韓トキ国際会議」が13日、新潟市の朱鷺(とき)メッセであった。会議では、本来トキは渡り鳥だとして、3カ国が協力して保護に取り組んでいくことが確認された。

 国際会議は2012年に韓国で初めて開催され、今回が3回目。日本では初めての開催となった。

 中国の全国鳥類バンディングセンターの劉冬平(リュウドンピン)助教授は、地元の農家の協力を得て住民とトキが共存する環境づくりに努めた取り組みを紹介。現在、人工飼育で約800羽、自然界で1800羽が生息するまでに至った現状を説明した。

 さらに、トキは本来渡り鳥のため近隣諸国に飛来する可能性を指摘し、再生事業について「日本、韓国と協力したい」と提言した。

 トキのモニタリングを続ける佐渡とき保護会の土屋正起副会長は中国側の提言を受け、「トキは追い風に乗ると一気に飛んでいく。1カ月で佐渡と新潟を4回も往復したトキがいた。渡り鳥としての検証が必要」と感想を語った。

 会議では、韓国の環境省生物多様性科事務官の鄭志敏(チョンジミン)さんが、来年、トキの初の放鳥計画を進めていることを明かした。中国のつがいを供与されてから、現在は171羽を人工飼育している。「春と秋の放鳥でセミナーも開く。ぜひ参加してほしい」と呼びかけた。

 日本の環境省野生生物専門官の小野亮さんは、放鳥したトキの自然界での繁殖率の低さを課題に挙げた。佐渡市を中心に生息するトキは中国からの計5羽から生まれたため、「遺伝的に脆弱(ぜいじゃく)だ」と報告し、繁殖率を高めるために「中国の協力を得たい」と訴えた。

 新潟大朱鷺・自然再生学研究センターの祝前博明特任教授は日本のトキが遺伝的多様性が低いとし、現実的な対策として、「新たな個体の導入」という表現を使い、日中韓でトキの個体の交換を図ることが重要と指摘した。

 最後の質疑応答では、日本や韓国の関係者が遺伝子の多様性を高めたいと主張し、中国側は「我々も重視している。外交面からも積極的に進めたいという認識を持っている」と述べた。

 番匠克二・環境省希少種保全推進室長は報道陣の取材に「日本は中国の取り組みを知恵にしたい。韓国には日本や中国の取り組みを参考にしてほしい」と会議開催の趣旨を説明した。

 会議は2日間で、14日は佐渡のトキの施設を視察する。(原裕司)
http://www.asahi.com/articles/ASJDF416HJDFUOHB002.html

日中韓トキ国際会議 野生復帰や保護の情報共有 新潟 /新潟【毎日新聞2016年12月14日】
日中韓3カ国の専門家らが集まり開かれたトキ国際会議=新潟市中央区で
 国の特別天然記念物・トキの保護に取り組む日本と中国、韓国の3カ国の専門家らによる「日中韓トキ国際会議」が新潟市で始まった。トキの保護や野生復帰について、それぞれに現状や成果を報告。今後も連携して情報共有を進めていくことを確認した。

 会議は2012年に始まり、今回で3回目。日本側は、人工繁殖から野生復帰への取り組みや、トキを見回るモニタリング活動などについて報告。中国側からは、保護区内の住民の協力もあり、野生下で約1800羽生息している現状などが示された。また韓国側からは、現在約170羽を飼育しており、来年初めて自然界に放鳥することが報告された。

 韓国環境省生物多様性課の鄭志敏(チョンジミン)課長補佐は「トキの保護は各国の生態系を守っていく上で重要だ。日本は韓国よりも保護活動が進んでいるので、経験をいろいろと聞きたい」と話した。一行は14日に佐渡市を訪れ、トキ保護の現状について視察する。【南茂芽育】
http://mainichi.jp/articles/20161214/ddl/k15/040/200000c

トキと共生 「韓国でも」…日中韓国際会議【読売新聞2016年12月14日】
トキの剥製を見学する各国の政府関係者ら(佐渡市のトキの森公園で)
 ◆佐渡の取り組み視察

 トキの保護の現状などについて話し合う「日中韓トキ国際会議」は14日、中国、韓国の政府関係者ら約20人が佐渡市新穂長畝の「トキの森公園」などを訪れ、現地の取り組みを視察した。

 同園で専門員の説明を受け、トキの剥製や同市の生態系に関するパネルなどを見学。その後、飼育されているトキを窓越しに観察し、「鳥インフルエンザの対策はどうしているのか」「飼育施設の中にある木は人工のものか」などの質問を投げかけた。

 韓国・牛浦湿地管理事業所の厳得鳳所長は「佐渡市の住民がトキのために、トキと共に生活していることを知り、すばらしい環境だと思った。韓国でも見習いたい」と話した。中国・全国鳥類バンディングセンターの劉冬平助教授は「数年前に佐渡に来たときよりも、野生のトキを簡単に見られるようになったと感じる。資料館は人々が理解できるように工夫されており、参考にしたい」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/news/20161214-OYTNT50044.html

http://archive.is/g1SkK
http://archive.is/aqmpA
http://archive.is/x6QBb
トキ 観察舎を新設 出雲市、分散飼育センターに 一般公開目指し実施計画案公表 /島根【毎日新聞2016年12月13日】

posted by BNJ at 11:31 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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