2016年12月20日

社説 鳥インフル【宮崎日日新聞2016年12月20日】

◆「今、できる対策」に集中を◆

 川南町の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認され、県内に緊張が走っている。

 鳥インフルエンザは国内また周辺国でも感染が広がっており、県内では「発生を許すな」と最大限の警戒態勢が取られていた中での確認となった。

 農家や関係者は一層、緊張を強いられることになるが、ウイルス侵入防止、被害拡大防止に全力を尽くしたい。

国内外で発生相次ぐ

 高病原性鳥インフルエンザを巡っては、国内各地で野鳥の感染確認が相次いでいる。

 環境省は13日、野鳥や動物園で飼育されている鳥から今冬、高病原性の鳥インフルエンザが検出された事例が11道県の64件となり、過去最多だった2010〜11年のシーズンの62件を上回ったと発表した。

 野鳥のみならず、11月末には新潟県と青森県の農場で検出された。今冬初めて農場での発生となり、県は両県の事例後、緊急防疫会議を開き、農家や関係者にさらなる対策の徹底を呼び掛けた。

 それまでも県は発生予防対策として、家禽(かきん)飼養農場全戸への点検指導や、過去に発生があった地域の農場への立ち入り再点検、農場全戸への電話啓発など、防疫強化に当たってきた。

 生産者も「絶対に発生させない」と、懸命に鶏舎周囲への消石灰散布などに汗を流してきた。

 その中での事態で、県内各地の生産現場には落胆やウイルスへの恐怖もあろうが、「今、できること」に集中することが大事だ。

 ウイルス侵入を防ぐため、野鳥やネズミなど野生動物対策として、壁や防鳥ネットに破損がないかあらためて点検するなど、わずかな隙も許さない姿勢で臨む必要がある。

迅速な初動が肝要だ

 県は通報を受けて、19日午後3時過ぎに川南町の当該農場で簡易検査を実施したところA型インフルエンザ陽性を確認した。

 この事態を受けて、県は県庁と現地に対策本部を設置。県庁であった防疫対策本部会議では、簡易検査に至った経緯や当面の対応などについて報告があり、詳細な検査で陽性と分かった場合には、すぐさま被害拡大防止へ初動態勢が取れるよう、夜を徹して準備を進めることを確認した。

 県内各地では、万が一の発生に備えた防疫作業の訓練や防疫資材のチェックなどが繰り返し行われている。

 またこれまでの発生時の経験もある。積み上げてきた知識を生かし、冷静に、迅速に、ウイルスを封じ込めたい。

 また、いつどこで新たな「疑い例」の発生があるかも分からず、警戒を続けていくことが大切だ。

 風評被害の防止や、建物玄関口などにある消毒マットを避けずにしっかり踏むことなど、一般県民にも協力できることがある。一丸となって危機を乗り切りたい。
http://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/_23324.html

みんなの広場 養鶏業者の悔しさを思う=主婦・佐藤妙子・65【毎日新聞2016年12月20日】
 (新潟市中央区)

 鳥インフルエンザの被害が全国で相次ぎ、新潟県でも関川村や上越市で、約55万羽が殺処分を余儀なくされた。鶏を長い間大切に精魂込めて育ててきた養鶏業者は、やるせなさと悔しさで胸がいっぱいだろう。

 小学生の頃、飼育委員で鶏の世話をしたことがある。また郊外で農家を営む親戚宅でも鶏を飼っており、産みたての新鮮な卵をご飯に掛けて食べた記憶は今も忘れない。過去の事案もあり、養鶏業者は細心の注意を払っていただろうが、鳥インフルエンザのウイルスは容赦なく鶏舎に侵入してきた。殺処分され、土に埋められていく鶏のニュース映像を目にすると、毎回切なくなる。1羽ずつ捕まえ命を奪っていく作業に、県職員たちの胸の内も相当つらかったと思う。

 クリスマスも近いこのごろだが、クリスマスのごちそうにはなんといってもチキンが欠かせない。私は県産の鶏肉をいつも通り購入し、その命を家族そろってありがたくおいしくいただくつもりだ。
http://mainichi.jp/articles/20161220/ddm/005/070/004000c

http://archive.is/oTYWl
http://archive.is/hJPE7
鳥インフルエンザ 宮崎で検出 養鶏王国、悪夢再び 口蹄疫教訓「最初が大事」【毎日新聞2016年12月20日】(鳥インフルエンザ川南町関連20日分まとめ)

posted by BNJ at 23:09 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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