2016年12月31日

コウノトリ、野外100羽に=兵庫、福井、千葉で放鳥−広がる野生復帰【時事ドットコム2016年12月31日】

大空を舞うコウノトリ=2016年4月5日、兵庫県豊岡市(兵庫県立コウノトリの郷公園提供)
 国の特別天然記念物コウノトリを、野生に復帰させる動きが広がっている。日本では野生のコウノトリが一度姿を消したが、人工飼育して放鳥する試みが兵庫県で2005年に始まり、各地で大空を舞う姿が見られるようになった。福井県や千葉県野田市も放鳥を始め、野外にすむコウノトリは17年に100羽を超えそうだ。

 コウノトリはかつて各地の水田や湿地などに生息し、ドジョウやカエルなどを餌にしていた。しかし、戦後の乱獲などが原因で生息数が減少。野生のコウノトリは1971年にいなくなったとされる。今ではロシアや中国など極東地域に約2000羽しかいない絶滅危惧種だ。
 そこで、日本でコウノトリの再野生化を目指そうと、繁殖地の一つだった兵庫県北部にある県立「コウノトリの郷(さと)公園」(豊岡市)が立ち上がった。ロシアから譲り受けた野生のペアを中心に人工飼育を手掛け、05年から放鳥を始め、これまでに41羽を空に放った。

繁殖用に設置された塔の上に作った巣で暮らすコウノトリの親子=2016年5月26日、兵庫県豊岡市(兵庫県立コウノトリの郷公園提供)
 野外での巣作りに向け、塔の上に鉄製の網皿を置いた構造物の設置も県内外で進む。郷公園によると、放鳥したコウノトリと野外で生まれ育った分を合わせ、90羽前後が野外で暮らす。担当者は「これまでに45都道府県で飛来が確認された」と説明する。
 放鳥の試みは広がり、福井県と千葉県野田市はともに15年から始めた。「豊かな自然環境を将来に残したい」(野田市)と、自然再生のシンボルとして着目。福井県は4羽、野田市は5羽を放ち、うち計8羽が野外で生息。今後も放鳥を続けるという。
 徳島県は飛来するコウノトリの定着を狙う。ここ数年で約20羽が姿を見せ、同県鳴門市では産卵する姿が見られた。今後、ビオトープ(生態系に配慮した空間)の整備などで餌場を用意する。
 コウノトリが再び空を舞うようになり、郷公園の江崎保男統括研究部長は「(豊岡では)野生でヒナを産み育てることができるような環境になった」と話す。一方で「コウノトリは1日1キロほど食べる大食漢。餌の淡水魚や生物を増やすことが必要」と指摘。野生のコウノトリを増やすには、豊かな自然の再生が求められる。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016123100101&g=soc

http://archive.is/Wnu66

posted by BNJ at 22:11 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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