2017年01月01日

正平調【神戸新聞NEXT2017年1月1日】

東天紅。中華料理店の話ではない。朝を告げる鶏の鳴き声である。「東の空が明るいぞ」。その意を込めた当て字という。コケコッコー。トーテンコー。聞こえなくもない◆トテコロ、とも読むらしい。神戸電鉄有馬口駅から少し歩いたところにある山王神社(神戸市北区)ではいまも、節分の日に東天紅の神事を行っている。男の子がおんどりとめんどり役になって「トテコロ」「クークー」と鳴きまねをするそうだ◆はるか昔、神功皇后が朝鮮半島から帰ったとき、金の鶏をこの地に埋めたという伝説に基づくと聞く。地元の人によれば、いまは子どもたちが少なくなって、鶏役の確保がなかなか大変なのだという◆集落には、山があって、田畑があって、家々があった。あぜの枯れた草の色とにおい。さえ渡る空と流れる水路の音。そんな日本の四季を感じさせるふるさとが兵庫には多い。きょうは帰省した子や孫らの声も響くだろう◆「酉(とり)」の字はとっくりのような酒つぼの形から成ったという。その字が付けば、「酒」「酔」「酌」…ととかくアルコールのにおいが漂うが、同時に酉には、ものごとが熟す、なる、との意味もある◆今年は一つ、「醒」でいきたい。目覚めのよい明るい話題が多くありますよう。願いを込めて、元気な声でトテコロ。酉の年が明けた。2017・1・1
http://www.kobe-np.co.jp/column/seihei/201701/0009795507.shtml

http://archive.is/uoG76

タグ:東天紅
posted by BNJ at 21:51 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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