2017年01月01日

迎春・酉 /その2止 県内は「鳥王国」 366種確認 /宮崎【毎日新聞2017年1月1日】

 日本野鳥の会宮崎県支部によると、県内では366種の鳥が確認されている。日本全体で見られる約6割を占めており、各都道府県と比べても多く、県内は「鳥王国」といえる。

 九州中央山地や大崩山系、霧島山系と多くの山々が連なる一方、東側は長い海岸線が続き、豊かな農業地域も残っている。鳥にとって山、里、水辺と全ての環境が恵まれている。1月には温暖な気候を求めて多くの鳥が飛来。冬には腹から尾にかけたオレンジ色が特徴のジョウビタキや、幸せを呼ぶ青い鳥ともいわれるルリビタキなど色彩豊かな鳥を見られる。

 一方、宮崎は日本一の飼育数を誇る養鶏王国としても知られる。鶏からは多くの食文化が生み出され、人々の生活を豊かにしてきた。昨年末には県内で鳥インフルエンザが発生し、多くの養鶏業者を悩ませたが、そんな中でも宮崎の鶏文化は守られている。【宮原健太】

 ◆県南 コシジロヤマドリ

準絶滅危惧種の県鳥
 キジ科のコシジロヤマドリは県鳥として知られ、県内では高鍋町の小丸川流域以南の山地に主に生息する。その名の通り腰に白い模様があるのが特徴で、2007年から県の準絶滅危惧種に指定されている。

 宅地開発などにより生育環境が狭まったことが原因の一つと考えられている。1979年には1万9000羽いたが、09年には1万1000羽まで減少した。

 県は00年から宮崎日本きじ生産組合とともに繁殖に着手。最初は保護したオスとメスで自然繁殖をさせようとしたものの、うまくいかなかったため宮崎大の協力で人工授精を導入した。

 05年9月には台風で鶏舎が水につかり、26羽が水死するなどの苦労もあった。が、12年には初めて9羽を放鳥することに成功した。これまでに計40羽を放鳥している。【宮原健太】

 ◆県西 サシバ

春に飛来 「タカ柱」圧巻
 タカ科の渡り鳥・サシバは、東南アジアから春に日本に飛来し、繁殖を終えて9〜10月に越冬のため南下する。ルート上にある都城市梅北町の金御岳(かねみだけ)(472メートル)は、全国有数の観察地として知られる。

 タカ科では中型で体長50センチ前後、開いた翼長は約1.1メートル。「ピックィー」と鳴く。サシバが群れて上昇気流に乗り、弧を描きながら飛ぶ「タカ柱」は圧巻だ。高度を上げると体力を温存するために羽ばたかず、グライダーのように滑空して南に向かう。

 金御岳では、毎年約2万羽の渡りが確認されている。渡りの季節が到来すると、九州内外から大勢の愛鳥家が訪れ、双眼鏡やカメラを手にサシバの雄姿を追う。日本野鳥の会県支部によると、近年は地球温暖化の影響で一部が沖縄県・石垣島周辺でも越冬しているという。【重春次男】

 ◆県北 カンムリウミスズメ

ほぼ一生海上で生活
 門川町沖合約8キロにある無人島「枇榔(びろう)島」に年末ごろから飛来、3月半ばから岩の隙間(すきま)などで営巣後、5月下旬に姿が見えなくなる希少な野鳥は、国指定天然記念物「カンムリウミスズメ」だ。島には約3000羽が訪れ、世界中の研究者が注目する繁殖地だ。

 体長約24センチ。白と黒の2色の身体で頭にある黒いひものような飾り羽根を冠に見立て名が付いた。一生のほとんどを海上で生活し小魚を捕食するが、飛ぶこと、歩くことは苦手なようだ。

 3月中旬から初夏にかけ2個産卵。ヒナは生まれた翌日に巣立ち、高さ約50メートルもある島の断崖を転げ落ちるように海に飛び込む。繁殖期以外の生態はまだ研究段階で、世界に5000〜6000羽しかいない希少種だ。町は毎年、研究者らと協力し、島で観察会や保護活動を続けている。【荒木勲】

 ◆みやざき地頭鶏

適度に硬い食感
 みやざき地頭鶏(じとっこ)は、国の天然記念物に指定されている在来種「地頭鶏」を原種としてつくられた。1998年に交配様式を確立し、2004年に「みやざき地頭鶏」と名付けられた。

 地頭鶏とブロイラー系を交配した鶏と、宮崎、熊本、大分3県で共同開発した「九州ロード」をかけて生まれた。体高は地頭鶏より大きくメスで約40センチ、オスで約50センチ。「みやざき地頭鶏」のブランドを名乗れるのは、認証基準をクリアした県内53農家のみだ。

 基準では、飼育期間は、ブロイラーが50日なのに対し、オスが120日、メスが150日と長い。飼育密度1平方メートルあたり2羽以下が原則。ヒナから放し飼い、農場でのびのびと育てることで「適度な硬さ」が出るという。県は、事業協同組合を設立、2月10日をみやざき地頭鶏の日にして地頭鶏に力を入れている。【尾形有菜】
http://mainichi.jp/articles/20170101/ddl/k45/040/125000c

http://archive.is/Sl8UX
迎春・酉 /その1 飛躍、フラミンゴ 羽ばたくショー絶景 宮崎市フェニックス自然動物園 /宮崎【毎日新聞2017年1月1日】

posted by BNJ at 22:24 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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