2017年01月03日

【暮らし】<連れ添う ケッコーな話> こつトリ入れ夫婦円満【東京新聞2017年1月3日】(オシドリほか)

お互いのために用意した飲み物を手に談笑する下木修一郎さんと香さん=名古屋市中村区で

 今年は酉(とり)年。それにあやかって「ケッコーな一年」にしたいもの。年の初めに鳥にまつわるあれこれを知ると、いいスタートが切れるかも−。
 オシドリといえば、仲むつまじい夫婦の象徴。しかし、鳥の生態に詳しい立教大名誉教授の上田恵介さん(66)は、こう話す。「オシドリの夫婦仲がいいという研究結果はないんです」
 実際は、一緒にいるのはつがいになってから巣作りするまでの三カ月ほどだという。もともと三十羽ほどの群れで暮らし、つがいになると群れを離れて愛の巣を築くが、雌が卵を産むと、雄は一羽で群れに戻っていってしまう。「だから、結婚式で『おしどり夫婦』と言うのは考えものです」と上田さんは笑う。
 そんな身勝手亭主がなぜ、良き夫のイメージになったのだろうか。オシドリの雄は赤や青、紫などと色彩豊かなのに対し、雌は地味な茶色。「遠目には雄雌の区別がつかない鳥が多い中、オシドリは一目瞭然。雄雌のペアで一緒にいると分かるため、そう言われるようになったのでは」と、上田さんは推測する。
 裏切られた気もするが、オシドリの出会いを見てみよう。雄は春になると、しばしば大きく羽を広げる。同じ群れにいる雌への求愛だ。雌はアピールしてきた数羽から好みの“イケメン”を選ぶ。
 こういうと「見た目で選ぶから失敗するのよ」という声も聞こえてきそうだが、オシドリにとって美しい羽は、外敵から身を守ってきた証し。「強い子孫を残す」という生物の本能を考えれば、理にかなった選び方ともいえる。
 これに対し、生涯添い遂げるのがツルだ。一緒にダンスをしたり、鳴いたりして、群れの中から息が合う相手をじっくり選ぶ。つがいになると、交代で抱卵し、雄が卵を狙うキツネなどを追い払う。産む卵が少ないので、大事に子どもを育てるには気心が知れ、協力できる夫婦関係が必要になるというのがその理由だ。
 「一人の人と四十〜五十年間、ずっと幸せに連れ添うには努力がいる」。こう話すのは、良好な夫婦関係を保つためのカウンセリングをする名古屋市中村区の下木修一郎さん(46)。自身も最初の結婚に失敗。二〇〇八年に元同僚で同じく離婚経験がある香さん(51)と再婚した。夫婦が目指すのは、長所も短所も認め合い、言いたいことは何でも伝え合う関係だ。
 修一郎さんは香さんが好きなコーヒーを豆からひいて入れ、香さんは修一郎さんの健康のためバナナジュースを作る。これが夫婦の日課。「コーヒーが好きな妻が世界一の笑顔を見せてくれると、自分もわくわくする。伴侶のためにできることを互いに見つけ、実行することも大切」。修一郎さんは、そんな自身の暮らしで気付いたこともカウンセリングで伝えている。
 香さんの目標は、やはりツル。「この人といると、のびのびできて幸せ。一分一秒でも長く一緒にいたい」。二人寄り添って、ツルのように長生きするつもりだ。(出口有紀)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201701/CK2017010302000139.html

http://archive.is/NFNDU

posted by BNJ at 11:38 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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