2017年01月03日

酉年 貴重な芝地鶏の保存に奮闘 新潟【産経ニュース2017年1月3日】

三条市日本鶏保存会の岡村守会長と芝地鶏。雄(右)も雌も毛並みが美しい=同市岩渕
 今年の干支、酉(とり)は本来はニワトリを指し、夜明けを告げるだけでなく新年にも最初に鳴くことから縁起が良く、さらには人を取り込む「とり」に通じることから商売繁盛につながるとされる。人気を集める鳥や地域の交流に活躍する立役者、貴重な品種のニワトリなど酉にまつわる甲信越の話題を紹介する。

                   


 市が天然記念物に指定して保護している全国でも珍しいニワトリが、三条市が市鳥としている芝地鶏だ。古来の体形をとどめる日本鶏の一つとして学術的にも貴重な品種だという。新潟には江戸時代に北前船で山陰地方から入ってきた可能性が高いとされ、改良を重ねて明治時代に現在の姿になった。

 ただ、審査会で合格し、市の天然記念物に登録されている優良品種は現在19羽にとどまる。

 「国の特別天然記念物に指定されているトキと同じ。希少価値があるのに、飼うのをやめてしまえばいなくなってしまう」。同市日本鶏保存会の会長を務める同市岩渕の岡村守さん(68)は危機感を募らせる。

 成鶏の体重は雄が1・3キロ程度、雌が1キロ程度とニワトリの中では小型。雄の羽は赤っぽい茶色で尾が黒い。かつて県内各地の農家の庭先で放し飼いされていたとあって、素朴な野性味にあふれる。「派手さがないからこそ、毎日見ても飽きない魅力がある」と岡村さんは話す。


 ただ、戦時中や戦後の食糧難で飼育数はどんどん減り、水害や他地域の鳥インフルエンザが響き、飼育する人も激減した。保存会の会員は5人で、高齢化と後継者不足に直面している。

 岡村さんは小学4年のとき、近所の家にいたニワトリに魅せられ、芝地鶏やチャボなどを飼い始めた。60年近くにわたる筋金入りの愛鶏家だ。もっとも、ニワトリの世話は簡単ではない。「365日休みはなく、家を空けることができない。ヒナのときから1日に1回の餌で済むように癖をつけている」

 数の減少で余儀なくされている近親交配も、優良な芝地鶏が育たなくなっている要因の一つという。打開策として、ルーツが同じとみられる日本鶏との交配も選択肢にのぼる。

 岡村さんは普段から冬場には鶏小屋の消毒を徹底しているものの、県内の養鶏場で昨年11月末に鳥インフルエンザの感染が確認されたこともあり、取り巻く環境は厳しさを増している。

 ただ、酉年の今年は関心が高まる絶好の機会。「保存は個人では限界があり、行政の力を借りないと難しい。イベントなどの際に一般の人に披露し、身近に感じてもらえるようにもしたい」と意欲をみせている。

http://www.sankei.com/region/news/170103/rgn1701030022-n1.html
http://www.sankei.com/region/news/170103/rgn1701030022-n2.html

http://archive.is/3tF0P
http://archive.is/4wk1w

posted by BNJ at 21:06 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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