2017年01月03日

仕事百科 /89 養鶏業 毎日小学生新聞【毎日新聞2017年1月3日】

にわとりの世話せわから卵たまごの配達はいたつまで
 食卓しょくたくに欠かかせない卵たまご。卵たまごを産うむ鶏にわとりを育そだて、卵たまごを集あつめて出荷しゅっかする養鶏業ようけいぎょうの仕事しごとについて、清水養鶏場しみずようけいじょう(大阪府茨木市おおさかふいばらきし)の清水洋しみずひろしさん(55)に聞ききました。【御園生枝里みそのうえり】

 清水養鶏場しみずようけいじょうには約やく3600羽わの鶏にわとりがいます。清水しみずさんとパートで働はたらく人ひとの計2人けいふたりが働はたらき、世話せわをしています。

黄身きみが濃こく、甘あまいと人気にんき
 1日いちにちに採とれる卵たまごは、暑あつかったり寒さむかったりすると減へりますが、約やく2600個こ。清水養鶏場しみずようけいじょうの卵たまごはMサイズ1パック(10個こ入いり)が税込ぜいこみ330円えんと値段ねだんは高たかめですが、黄身きみが濃こく、甘あまみがあり、また養鶏場ようけいじょうから配達はいたつしてくれるので、鮮度せんどが良よく安心あんしんして食たべられると人気にんきです。洋菓子店ようがしてんからは「シフォンケーキに使つかうと、膨ふくらみが他ほかの卵たまごと違ちがう」と好評こうひょうだといいます。

 朝一番あさいちばんの仕事しごとは卵たまごの配達はいたつです。車くるまを運転うんてんし、お客きゃくさんを回まわります。お客きゃくさんは飲食店いんしょくてんや小規模しょうきぼのスーパー、農産物直売所のうさんぶつちょくばいしょ、個人こじんで計けい400〜500件けん。遠方えんぽうのお客きゃくさんには宅配便たくはいびんで送おくることもあります。「配達はいたつすることで評価ひょうかが直接ちょくせつ聞きけます。おいしいと言いわれるとめっちゃうれしい」と清水しみずさんは話はなします。また、卵たまごをお店みせで買かって帰かえると、重おもく、割われる可能性かのうせいもあるので、高齢者こうれいしゃに配達はいたつが役立やくだっていると感かんじています。

高品質こうひんしつの餌えさでいい卵たまごを
 配達はいたつが終おわると、鶏にわとりの世話せわです。餌えさは高品質こうひんしつの卵たまごができるように配合はいごうされたものを選えらび、夏なつには鶏にわとりが元気げんきになるよう、ブドウの種たねから取とったポリフェノールを加くわえるなど工夫くふうしています。餌えさや水みずは機械きかいにより、自動じどうで鶏にわとりに届とどきます。ふんを掃除そうじして乾燥施設かんそうしせつに入いれ、肥料ひりょうにし、販売はんばいもしています。鶏にわとりや施設しせつに異常いじょうがないかの見回みまわりも欠かかせません。

 そして、卵たまごを集あつめます。一部いちぶは自動じどうで卵たまごを集あつめる機械きかいを導入どうにゅうしており、ベルトコンベヤーに乗のって卵たまごが集あつまってきます。集あつめた卵たまごは洗浄せんじょうやMサイズとLサイズの選別せんべつをする機械きかいに通とおされ、最後さいごは手作業てさぎょうでパックに詰つめていきます。

 鶏にわとりはひよこを育そだてる業者ぎょうしゃから、生後せいご100日にちくらいの鶏にわとりを購入こうにゅうしています。生後せいご120日にちくらいから卵たまごを産うみ始はじめますが、生後せいご500日にちを過すぎると、産卵率さんらんりつが悪わるくなり、利益りえきが出でなくなってしまうので、鶏にわとりは業者ぎょうしゃに運はこばれ、加工肉かこうにくやスープなどの食用しょくようになります。そして、新あたらしい鶏にわとりを購入こうにゅうしながら経営けいえいします。

 清水しみずさんは優すぐれた農業経営のうぎょうけいえいを行おこない、青年農業者せいねんのうぎょうしゃの育成いくせいや食育活動しょくいくかつどうに積極的せっきょくてきで、地域農業ちいきのうぎょうのリーダーとして活躍かつやくする農業者のうぎょうしゃを大阪府知事おおさかふちじが認定にんていする「農のうの匠たくみ」に認定にんていされています。清水養鶏場しみずようけいじょうの卵たまごを楽たのしみにしてくれているお客きゃくさんのために「体からだをこわさんようにして、これからも続つづけられるよう頑張がんばりたい」と抱負ほうふを語かたりました。

やりがい・いいこと
・自分じぶんで卵たまごを配達はいたつするので、お客きゃくさんの評価ひょうかを直接ちょくせつ聞きけ、「おいしい」と言いわれたらうれしい

・卵たまごは重おもく、割われるので、配達はいたつがお客きゃくさん、特とくに高齢者こうれいしゃの役やくに立たっていると感かんじる

大変たいへんなこと
・個人経営こじんけいえいなのでお休やすみがない

・夏なつは暑あつくて、冬ふゆは寒さむい場所ばしょでの作業さぎょうになる

この仕事しごとにつくには
 親おやの養鶏場ようけいじょうを継つぐ人ひとが多おおいそうですが、他ほかの養鶏場ようけいじょうで働はたらいて、飼育法しいくほうを学まなび、養鶏場ようけいじょうを始はじめる人ひともいるそうです。また、大規模だいきぼな養鶏場ようけいじょうに入社にゅうしゃして、勤つとめる人ひともいます。

 ◆プロフィル

清水養鶏場しみずようけいじょう・清水洋しみずひろしさん
 1961年ねん大阪府茨木市おおさかふいばらきし生うまれ。父ちちが養鶏業ようけいぎょうを始はじめ、子こどものころから鶏にわとりが飲のむ水みずの管理かんりや餌運えさはこびなどを手伝てつだっていた。高校卒業後こうこうそつぎょうご、自動車じどうしゃメーカーに勤務きんむ。さまざまな職業しょくぎょうを経験けいけんした後あと、父ちちの養鶏場ようけいじょうを継つぎ、22年ねんとなる。

ある日ひの1日いちにち(例れい)
 7:00 卵たまごの配達はいたつ

 8:00 養鶏場ようけいじょうで餌作えさづくり、見回みまわり、卵たまごを集あつめる

12:00 昼食ちゅうしょく

13:00 卵たまごを集あつめる

16:00 出荷準備しゅっかじゅんびをして、卵たまごの配達はいたつ

19:00 帰宅きたく
http://mainichi.jp/articles/20170103/kei/00s/00s/046000c

http://archive.is/fwDN4

posted by BNJ at 21:15 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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