2017年01月08日

長野)逃げたライチョウ生き延びて 1羽不明から1カ月【朝日新聞デジタル2017年1月8日】

逃げたライチョウのメス(左)。青い足輪をつけている=2016年12月8日、大町山岳博物館提供

 昨年12月に大町山岳博物館(大町市)で人工飼育している国の特別天然記念物・ニホンライチョウが飼育舎から逃げ出して1カ月近く経つが、メス1羽はいまだに消息がつかめていない。専門家によると、本来の生息地である北アルプスに到達していれば生き残る道も開けるという。

 昨年12月10日、同博物館で人工飼育中のライチョウ2羽(オス、メス各1羽)が、飼育舎の清掃作業中に排煙窓から逃げ出した。オスはまもなく近くで保護されたが、メスは行方がわからなくなった。その後、市役所職員らが捜索を続けたが、7日夕現在、有力な情報は得られていない。

 世界的なライチョウ研究者の中村浩志・信大名誉教授によると、逃げたメスは成鳥とほぼ同じサイズで、「北アルプスの高所まで到達する飛翔(ひしょう)能力は十分ある」という。この時期、メスは標高2300〜2400メートル付近に群れで生活している。「仲間に合流できれば、餌の採り方を学ぶなどして生き延びることは可能だ」と期待する。

 ただ、状況は厳しい。逃げ出してから1カ月近くが過ぎた。人工飼育中に小松菜などを食べており、平地でも生き延びることは可能というが、市街地の近郊にとどまっているなら、ネコやテンなどの天敵に捕食される可能性も高い。

 これまで、同博物館には数十件の情報が寄せられている。だが、白いサギや白い鳥の置物の見間違いなどが多く、ライチョウの安否確認の手がかりとなる情報は現在までない。

 逃げたライチョウは、左足に青い足輪をつけており、生息地の北アルプスなどでも確認可能だ。同博物館でライチョウ飼育を担当する宮野典夫・指導員は「なんとしても生き延びていてほしい。ライチョウと思われる白い鳥を見かけたら、静かに見守って博物館に連絡し、職員が到着するのを待ってほしい」と話している。情報提供は、同博物館(0261・22・0211)へ。(近藤幸夫)
http://www.asahi.com/articles/ASK1556YMK15UOOB017.html

ライチョウ逃げ1か月 手がかりなく【読売新聞2017年1月12日】
◆「どんな情報でも連絡を」

 国の特別天然記念物ニホンライチョウが大町市立大町山岳博物館から逃げ出し、そのうち雌1羽の行方が分からなくなってから、10日で1か月となる。実物大の写真を載せたチラシを作るなどして捜索は続けられたが、有力な手がかりはない。同館では生存を信じ、情報提供を呼びかけている。

 同館は国からライチョウの人工繁殖事業を委託され、卵から孵化ふかした4羽を育てていた。昨年12月10日、飼育員が掃除のため飼育舎内に入ったところ、1羽が排煙用の窓を開閉するひもに接触。はずみで開いた窓から、雄と雌の計2羽が逃げ出した。雄は約5時間後に捕獲されたが、雌は見つかっていない。

 同10、11日は市職員とボランティア延べ約250人が「人海戦術」で同館周辺を捜索、その後は車両を使って目視による捜索が23日まで行われた。目撃情報は数十件あったが、白い置物だったり、サギだったりと空振りが続いた。現在は情報が寄せられれば、同館の職員が駆け付けるという形に態勢を縮小。ライチョウの飼育を担当する宮野典夫指導員は「どんな情報でもいい。白い鳥がいたら連絡してほしい」と訴える。

 逃げているのは生後半年ほどの雌。イタチやキツネといった天敵に捕まる危険性がある上、人工飼育だったため餌を探す習慣もない。ただ、山中の草を食べている可能性もあるほか、「北アルプスまで飛んでいき、自然の群れに交じっていることもありうる」と、中村浩志・信州大名誉教授(鳥類生態学)は指摘する。

 一方、同館の今後のライチョウ飼育について、12月下旬に日本動物園水族館協会(東京)が同館を訪れ、逃げ出した窓を調べたほか、残る3羽のライチョウがけがをしないよう、飼育舎内の蛍光灯にカバーを付けるなどの安全対策を協議した。2月下旬に東京都内で開かれるライチョウ保護増殖検討会を経て、同館の対応策が決まる。
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20170109-OYTNT50070.html

http://archive.is/0xdRs
http://archive.is/RxC6J
大町 ライチョウ捜索終了 不明2週間 目撃情報あれば対応【信濃毎日新聞2016年12月24日】
ニホンライチョウ 捜索、規模縮小し継続 大町市教委 /長野【毎日新聞2016年12月17日】

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: