2017年01月14日

初入港基準を緩和 訪日クルーズ船地方へ拡大 油津、別府が名乗り【西日本新聞2017年1月14日】(鳥インフルエンザ)

 大型クルーズ船などの外国客船が国内で最初に入港できる港湾「ファーストポート」が今後、地方で増える可能性がある。これまでは国の検疫態勢が整った「検疫港」しか入港が認められなかったが、厚生労働省が一部の基準を緩和し、それ以外の港でも受け入れが可能になった。九州では油津港(宮崎県日南市)、別府港(大分県別府市)が国と協議を開始。インバウンド(訪日外国人観光客)の需要が大都市中心の“爆買い”から体験型観光に移る中、博多港(福岡市)など一部の港に集中するクルーズ船を地方に分散させる狙いがある。

 ファーストポートとなるには通関と入国管理、検疫の各業務を行う必要がある。このうち「検疫」は対象船の入港が年間100隻以上で、船内で指定感染症が発生した船の停泊エリアや、患者を隔離するための医療施設の確保など条件が厳しく、クルーズ船の誘致を目指す自治体などが緩和を求めていた。

 厚労省は昨年3月、乗客に鳥インフルエンザなど特定の感染症の症状がないと確認された船については、自治体が国の検疫業務のうち、ネズミや蚊の駆除などの「港湾衛生業務」を代行することで入港を認める方針を各検疫所に通知。これを受けて、既に通関と入国管理の業務ができる油津港などがファーストポートに名乗りを上げた。

 クルーズ船の寄港は年々増えているが、九州では博多港や長崎港(長崎市)などの西九州に集中しており、岸壁の予約が取りにくい状況になっている。

 一方、東九州で唯一、16万トン級の客船が入港できる油津港には博多などを経由したクルーズ船が寄港しており、昨年の寄港数(17回)は前年の3倍以上に増えた。宮崎県総合交通課は「ファーストポートになればさらなる伸びが期待できる上、中国から油津へ直行する観光プランを売り込むこともできる」と話す。ただ、港湾衛生業務の代行は専門技術を持つ職員や施設が必要になり、どうすれば要件をクリアできるかを厚労省と協議しているという。

 大分県は国家戦略特区制度で別府港のファーストポート指定を提案した経緯があり「油津港と歩調を合わせ、実現に向けて調整している」(県観光・地域振興課)。九州以外では茨城港大洗港区(茨城県大洗町)も適用を目指している。


▼ファーストポート 外国から入港する客船に対し、通関と入国管理、検疫を行う態勢を整えた港。その要件のひとつ、検疫港は厚生労働省によると全国で89カ所、九州で20カ所ある。2015年の外国クルーズ船寄港数が全国1位の博多港(245回)、同2位の長崎港(129回)はいずれもファーストポートになっている。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/301239

http://archive.is/P034G

posted by BNJ at 12:13 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: