2017年02月01日

千歳川のヤマセミ活写 嶋田忠さんが写真展【苫小牧民報2017年2月1日】

真冬のヤマセミの作品を公開した嶋田さん=千歳市蘭越のネイチャーフォトギャラリー
 千歳在住の動物写真家嶋田忠さん(68)が、自身の「ネイチャーフォトギャラリー」=蘭越=でヤマセミを特集して1日から公開している。撮影地は千歳川。捉えた一羽の眼球の超クローズアップ写真には、真冬のほとりの景色が映り込んでいる。

 雪が多く、氷点下20度より下がる寒波にも見舞われた千歳の今冬だが、「撮影時の今時期はもっと厳しい寒さが続いていた」と振り返る。嶋田さんは2014年1月から2月にかけて千歳川のほとりに撮影用テントを立て粘り続けた。

 霧氷がきらめき、濃いけあらしが川面に立ち上る中、ヤマセミが姿を現す。「撮影する日は、午前6時くらいから午後5時くらいまでテントにいた。獲物を捕って食べて消化する間、川を離れる。その間にこちらも弁当を食べました」と笑う。

 ヤマセミは千歳市が定める「市の鳥」。体高38センチ前後。アイヌ語でハチリカムイと呼ばれ「飛び込む神」を表すという。頭上の冠羽(かんう)を立てて周囲を見回す様子は羽根飾りをかぶった貴人のようだ。

 公開した写真は19点。撮影年の後半に出版した自著の写真集「凍る嘴(くちばし)厳冬のハンター ヤマセミ」(14年、平凡社)から抜粋した特大プリント。ハンティングで川面にダイビングし20センチ大のヤマメを捉える。水中から羽ばたき空中へ。止まり木の上でのみこもうとする。こうした姿がこま送りのように並ぶ。

 ヤマセミが頭を振る動作が何か確かめようと嶋田さんは撮り続け、くちばしの先端で瞬時に凍っている水滴を見つけた。本のタイトル「凍る嘴」の由来となった写真もある。「見たいという声が多いのがヤマセミ」と嶋田さん。

 雌雄は隣り合った別々の縄張りで単独行動し、2月中旬くらいから一緒の姿が見られるという。やがて雄が雌に近づき求愛すると千歳川に春が訪れる。「雌は雄の縄張りに比較的出入りする。雌が主導権を持つ鳥ですね」。2月〜3月公開の予定。

 嶋田さんは平凡社の専門誌「月間アニマ」創刊に携わり、37年前に当地移住。数々の写真賞を受賞し、テレビ番組向け海外で映像作品も制作し米国国際映像祭自然部門第1位ゴールドカメラ賞などを獲得。14年12月、蘭越に「嶋田忠ネイチャーフォトギャラリー&ザ・バードウォッチング・カフェ」を設けた。

 入場無料。月、火曜定休。問い合わせは同カフェ 電話0123(29)3410。
http://www.tomamin.co.jp/20170247226

http://archive.is/Z04Zt
シマフクロウ展開始 千歳在住写真家、嶋田忠さん【苫小牧民報2016年9月15日】

posted by BNJ at 22:39 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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