乗客とキャビンを共有するハヤブサ。人間よりも行儀がいい?
写真特集:中東で人気のスポーツ、タカ狩り
(CNN) 中東を運航する旅客機の機内で、鳥籠にも入れられず座席に陣取る数十羽のハヤブサ――そんな写真がソーシャルメディア上に公開され話題を集めている。ハヤブサを飼うことがステータスシンボルとされる中東では、乗客に対してハヤブサの機内持ち込みを認めている航空会社もあることから、こうした奇妙な光景が現実のものとなった。
投稿者によると、当該の写真はサウジアラビアの都市ジッダに向かう機内で撮影された。人とハヤブサがキャビンを共有すること自体は中東において珍しくはないが、これだけの数のハヤブサが一度に搭乗するケースは極めてまれだという。
中東では太古の昔から、飼いならしたハヤブサを用いての狩猟が行われてきた。かつては食料を獲得する手段だったが、現在もなおスポーツとしてこれを楽しむ習慣があり、ハヤブサはペットとして飼われ続けている。専門家によるとそれぞれのハヤブサには、速く飛べるもの、長距離の飛行に向いているものといった特徴があり、値段にも幅がある。
購入したハヤブサを6週間ほどかけて調教するため、中東の王族は自身のハヤブサと強固な関係を築いていると、この専門家は説明する。
2014年にカタール航空を利用した際、飛行機で移動するハヤブサを初めて見た男性は「ハヤブサは頭に覆いをかけられていて、かなりおとなしく、リラックスしていた。飛行機が着陸態勢に入ると翼をばたつかせ始めた」と振り返った。
カタール航空のウェブサイトによれば、ハヤブサを持ち込めるのはエコノミークラスのみで乗客1人につき1羽まで。
客席全体で乗せられるハヤブサの数は6羽以下としている。持ち込みには追加料金が発生し、目的地までの距離に応じて1羽につき115〜1620ドル(約1万3000〜18万3000円)と設定されている。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35095985.html
http://www.cnn.co.jp/fringe/35095985-2.html
写真特集:中東で人気のスポーツ、タカ狩り【CNN.co.jp2017年2月2日】
ハヤブサとともに写真に写る男性たち。夕方に集まり、一緒にトレーニングを行うという
http://archive.is/29DtZ
http://archive.is/LRBab
http://archive.is/NEb7d