2017年02月06日

コブハクチョウ「絶滅」危機…市「保護に全力」【読売新聞2017年2月6日】(伊丹市昆陽池公園/鳥インフルエンザ)

渡り鳥に交じって多くのコブハクチョウがいた昆陽池(1993年)=伊丹市提供
昆陽池公園のコブハクチョウが描かれたマンホール(伊丹市で)

 兵庫県伊丹市が昆陽池公園で飼育しているコブハクチョウが、鳥インフルエンザに相次いで感染し、「絶滅」の危機に直面している。

 先月13日以降、20羽が死亡し、5日時点で生存しているのは5羽。一時は公園内に150羽おり、街のシンボルとして市民に親しまれてきただけに、「何とかこの冬を乗り切ってほしい」などの声が上がっている。

 コブハクチョウは外来種で、市が1963年、観賞用として計10羽を山口県宇部市から購入。当初は市内の別の池で飼育していたが、73年、昆陽池公園の整備完了に伴い、48羽に増えたコブハクチョウを全て昆陽池に移した。

 昭和50年代には約150羽にまで増え、市のシンボルとしても定着。80年に制定された市旗にデザインされたほか、下水道のマンホールにも、カモとともに泳ぐ姿が描かれている。ただ、近年は30羽ほどに減り、池の一部を石垣で囲んでつくった給餌池(約3000平方メートル)で飼育。減少は近親交配などが理由とみられ、今年1月初旬には25羽となっていた。

 昆陽池は元々、渡り鳥の飛来地で、給餌池に野鳥は自由に入れるが、これまで野鳥もコブハクチョウも、鳥インフルエンザで死んだと確認された例はなかった。

 ところが、今年は1月13日に2羽が死んでいるのが見つかり、簡易検査で陽性反応が出た。14日以降も感染が相次ぎ、16日には残る19羽を野鳥と接触しないように、ネットで囲ったケージに隔離。それでも、感染は止まらず、19日までに8羽となった。

 市は県から「全て殺処分するべきだ」との助言も受けたが、市民の「ハクチョウを残して」という声を受け、20日、8羽について簡易検査を実施。全て陰性だったため、経過を見ることにしたが、24日までに3羽が死んだ。これまでに死んだ20羽のうち、14羽を確定検査に回したところ、全てから毒性が強い高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された。

 市によると、コブハクチョウはほかの鳥に比べ、鳥インフルエンザの感染リスクが高いとされるが、以前、全国的に感染が広がった時は無事だったという。今後、冬場に野鳥と隔離するための設備を設けることも検討するが、外来種の増加には慎重な意見も根強く、新たにコブハクチョウを購入するかは未定。担当者は「今は生き残っている5羽の保護に全力を尽くしたい」と話している。(藤本幸大)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170206-OYT1T50018.html

http://archive.is/sr9VI
伊丹、高病原性鳥インフル確定15羽に【神戸新聞NEXT2017年2月2日】(昆陽池公園/コブハクチョウ)
彦根城のコハクチョウを隔離 滋賀で鳥インフル対策【京都新聞2017年1月28日】(※コブハクチョウ/他3ソース)
和解の白鳥、水戸の変 彦根から贈られ繁殖 鳥インフル猛威、44羽の7割死ぬ【朝日新聞デジタル2016年12月29日】

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