2017年02月28日

フン害、騒音…街ムクドリ 追放作戦【読売新聞2017年2月28日】(既報関連ソースあり)

◆浜松で一定成果…天敵の剥製 スピーカーで鳴き声も

 市街地でのムクドリのフンや騒音への対策に県内の自治体が頭を悩ませる中、天敵の猛禽もうきん類の剥製を設置し、爆竹を大音量で鳴らした浜松市では、2016年10月下旬以降、ムクドリの姿が消えるなど一定の成果が出ている。以前も「(対策に)慣れると鳥はすぐに戻ってきた」と関係者はいまも警戒を怠らないが、専門家からは全国のモデルになるとの声も聞かれる。(余門知里)

◆深刻なフン害

 16年の夏、浜松駅北口バスターミナルにある木の下にはびっしりと白いフンがこびりつき、フンをよけて歩く人が目立った。このバスターミナルを管理する遠州鉄道には、同じ頃、「ムクドリのフンがくさい」「フンがあって歩きにくい」といった利用者からの苦情が寄せられた。

 浜松市では、7年ほど前から浜松駅など同市中心街にムクドリの大群が飛来するようになり、多い時には、約1万羽のムクドリが駅前に集結したとみられる。

 同市広聴広報課によると、09年以降、市に寄せられた苦情は計26件で、フン害のほか、鳴き声による騒音、路上などに落ちた羽根による衛生上の問題を指摘する声もあったという。

◆人は味方

 ムクドリはスズメ目ムクドリ科の野鳥で、全長約25センチ。主に群れで生活し、昼間は田畑や河原で餌を探し、夜には街路樹などに集団でねぐらをつくる習性がある。

 これまで浜松市では、ムクドリの大群が姿を見せると、日没30分前頃に浜松駅北口バスターミナルや鍛冶町通り沿いに植えられているケヤキなどの木にとまり、「ギュル、ギュル」というけたたましい声で鳴いていた。

 ムクドリが集まる理由について、浜松市南土木整備事務所の担当者は「ムクドリの敵はタカなどの猛禽類。猛禽類の敵は人なので、人が多い場所に集まるのではないか」と話した。

◆爆竹作戦

 浜松市では、住民の要望を受け、市や南土木整備事務所が09年からムクドリへの対策を講じてきた。最近では、約1万羽のムクドリが浜松駅中心街に現れた昨年10月19日に同事務所は対策を実施した。

 まず、浜松駅北口のバスターミナルを中心に、木の先端に天敵であるオオタカの剥製を4個ほど設置。猛禽類の鳴き声を発するスピーカーも周囲に13個設置した。

 さらに、同事務所の職員14人が、木に降り立とうとするムクドリに対してピストルや爆竹を使って音を鳴らし、木にとまっている時には、爆竹を2発ほど鳴らした。その結果、19日には1万羽いたムクドリが、10月下旬頃には中心街からほとんど見られなくなったという。

 ムクドリは一度追い払っても県内を転々とするだけで、また戻ってくる可能性が高く、同事務所の担当者は「やるのなら徹底的にやる必要がある」と話す。

◆他の自治体も苦慮

 ムクドリ対策に苦慮しているのは、浜松市だけではない。静岡市もまた、10年頃からムクドリに悩まされ、多い時には100羽〜200羽のムクドリが中心市街地の青葉シンボルロードに飛来する。これを受けて、市ではムクドリがとまるケヤキの枝の剪定せんていや猛禽類の鳴き声を発するスピーカーの設置などこれまで対策を講じてきたという。

 ただ、こちらでは、「剪定で青葉シンボルロードの景観が損なわれる」「スピーカーの音がうるさい」といった声が市民から寄せられたこともあり、抜本的な対策を取るのは難しい状況にあるようだ。

◆市の取り組み 全国モデルに

 中村浩志信州大学名誉教授(鳥類生態学)の話

 「数十年前から、人が野鳥に危害を加えなくなったため、ムクドリは郊外より人や車が絶えない市街地の方が安全だと学んだ。ムクドリが現れるとすぐに爆竹を鳴らすなどの対策を取る浜松市は全国のモデルになる。ムクドリが人は怖い存在と認識し、郊外に戻るまで、根気よく対策を取り続けることが大切だ」
http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20170227-OYTNT50294.html

http://archive.is/6D3eJ

静岡 ムクドリ追い払い作戦 浜松駅前【中日新聞2016年2月18日】(既報1ソース)

鷹によるムクドリ追い払い作戦が失敗【OBS大分放送ニュース2017年1月25日】(既報関連ソースあり)
大分)ムクドリ再び、大分市お手上げ? タカ効果消え…【朝日新聞デジタル2016年12月19日】(既報関連ソースまとめ)
ムクドリ退散 しかし別の鳥が…(大分県)【NNNニュース2016年9月15日】
“空覆う黒い影”ムクドリ大発生に住人困惑【日テレNEWS24 2016年10月27日】
富山 ムクドリ撃退 超音波“兵器” 県立大教授ら試作、でも…【中日新聞2016年10月4日】
JR大宮駅 大量ムクドリ大合唱に近隣店舗は悲鳴【毎日新聞2016年10月3日】

ムクドリ撃退へ「爆竹作戦」 長野市繁華街、大群再襲来に住民ら【産経ニュース2015年7月17日】
長野市の「ムクドリ撃退作戦」成功 再来の可能性あり今後も警戒【産経ニュース2015年3月20日】(信州大学中村浩志名誉教授/既報関連ニュース多数)
長野市にムクドリ大群、騒音やフン害…観光客への悪影響懸念【産経ニュース2015年2月28日】(信州大学/中村浩志名誉教授)(既報別ソース有り)
ムクドリ撃退作戦、第2弾はロケット花火【YOMIURI ONLINE2015年2月27日】(信州大学/中村浩志名誉教授)
ムクドリ撃退 天敵剥製で【YOMIURI ONLINE2015年2月25日】(信州大学/中村浩志名誉教授)

posted by BNJ at 11:36 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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