2017年03月08日

奄美群島 国立公園指定 誇れる故郷に 垂れ幕掲げ祝福 観光に大きな節目、地域振興へ希望 /鹿児島【毎日新聞2017年3月8日】

奄美市役所での記念セレモニーで国立公園指定を喜ぶ地元児童ら
 「奄美群島国立公園」が7日、誕生した。国立公園としては34番目で、県内では4カ所目。群島内の各地では祝福の垂れ幕などが掲げられ、多くの人が節目を祝った。

 政府が2018年夏の世界自然遺産登録を目指す奄美大島と徳之島に喜界島、沖永良部島、与論島を合わせた陸・海域7万5263ヘクタールが指定された。奄美市役所や県大島支庁などではこの日、「祝奄美群島国立公園指定」と書かれた垂れ幕がさげられた。

 観光業者らでつくる奄美大島観光協会の越間得晴会長(49)は「国立公園も世界自然遺産も大歓迎」と喜ぶ一方で、「おもてなしの気持ちでリピーターを増やしたい」と観光客の受け入れ態勢強化に気を引き締めた。

 高岡秀規・徳之島町長は「国立公園指定で世界自然遺産が現実のものとなったと確信している。世界でここにしかない自然があって誇れる故郷になった。今まで以上に地域振興に希望を抱ける」とコメントした。【神田和明】

巨木が散在する森、自然の豊かさ実感 龍郷町市理原
 奄美群島が国立公園に指定され、このエリアを含む「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の2018年の世界自然遺産登録に一歩前進した。希少種の動植物が生息し、島を覆うように原生林が広がる、手つかずの魅力にあふれた奄美の森に入った。

 奄美大島から琉球列島にかけて自生する固有種で、板状の根を持つオキナワウラジロガシの群落がある龍郷町市理原(いちりばる)の自然探索会に同行した。国立公園の指定区域の外ながら、山の斜面に根を張り、枝が見上げた空を覆い尽くす巨木に圧倒された。道中のありのままの自然と合わせ、一帯の自然の豊かさを実感した。

 市理原の森は、龍郷町屋入の山あいに広がる。ウラジロガシが約190本あるといわれる。探索会は自然と共生できる町づくりを進める町内のNPO法人「HUG奄美」(里井つとよ会長)が呼び掛け、約30人が参加。奄美自然研究会の常田守会長がガイドした。

 山中のけもの道を進む参加者に、まず姿を見せたのは幹の中が空洞のアコウの大木。他の木に宿り、成長して宿り主の木を覆って枯らし、空洞をつくるアコウの生態に驚く。幹回りは5メートルを超え、樹齢は100年以上と推定されるという。

 さらに、樹木に覆われた古道と小さな渓流沿いに進んだ。国の天然記念物の野鳥、アカヒゲが鳴き、足元には南九州から南西諸島に分布するヘツカリンドウがかれんな花を咲かせていた。小規模ながら趣のある「ジョウゴ」の滝で一休みしてウラジロガシの群落地に入った。

 高さが1メートル近い板根に支えられるように立つ木や、幹回りが5メートルを超える重量感あふれる巨木が点在する。伸びた枝が四方に広がり、根回りは年月を感じさせる迫力に満ちている。樹齢ははっきりしないものの百年単位とみられる。常田会長は「数年ぶりにここに入ったが、またウラジロガシにあえた」と表情を崩した。

 山あいの斜面で巨木を数本確認できたが、一本一本が存在感を示していることに驚いた。常田会長は、巨木は地域の宝と強調し、「比較的若い森だが、守ることで将来生かされる時が必ず来る」と話した。【神田和明】
http://mainichi.jp/articles/20170308/ddl/k46/040/278000c

http://archive.is/9mw59
「奄美群島国立公園」7日に誕生 自然保護態勢には課題【朝日新聞デジタル2017年3月7日】

posted by BNJ at 22:33 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: