2017年03月13日

チトワン国立公園、ポカラ(ネパール) ベンガルトラの密林へ【西日本新聞2017年3月13日】

ポカラのサランコットから眺めるヒマラヤ連峰。中央のとがった山頂が6993メートルのマチャプチャレ

チトワン国立公園で、希少生物を探してジャングルを走り回るジープ型の車

インドサイに遭遇!

チトワン郡の森でたきぎを集める女性たち

ジャングルの中には野鳥が羽を休める水辺があちこちにある

チトワン国立公園を巡るエレファントサファリ

 ネパールといえば雪を頂くヒマラヤの山々のイメージが強いが、中央ネパール南部には亜熱帯のジャングルが広がり、サファリ観光が盛んだ。冒険を求め、世界自然遺産に登録されたチトワン国立公園へ出掛けた。

 チトワンは1973年、自然保護を目的にネパールで初めて指定された国立公園。東西80キロ、南北23キロに及ぶ。ガイドによると、絶滅寸前のベンガルトラ、インドサイのほか、ヒョウなど40種類を超える哺乳類に加え、鳥類は世界の5%に当たる450種類以上が生息している。かつて王族たちの狩猟地だったため、乱開発を免れ、手付かず大自然が残っているという。

 ジープ型の車に乗り込み、生い茂るジャングルの道なき道を走る。観光客の1番人気は密林の王、ベンガルトラだ。必ず会える。そう楽観していたのだが、そもそも動物らしい動物に出合わない。「ヘイ!」とガイドが指さす方向には野鳥の群ればかりだ。水辺でやっと、体長3メートルはある肉食のワニが見えた。

 車に揺られること数時間。茂みからゴソゴソと音が聞こえた。トラか? ゆっくり近づくと、シカやサイがいた。シカの一家と目が合ったが、逃げなかった。夢中で草を食べるサイも、人間を警戒する気配がない。野生とはいえ、人間に慣れているのだろうか。裏を返せば、それだけ観光客が訪れている証拠。産業のないネパールが観光に頼っている現実を垣間見た。

 車を降りて、しばし自分の足で歩くジャングルウオークにも挑戦した。沼地を奥に進むと、ガイドが何かの動物の足跡を見つけた。ふんも転がっていた。結局、トラの姿を見ることはなかったが、ジャングルを抜け、草原を走る車から、鳥が羽ばたく空を眺めるだけでも爽快だった。

    □   □

 翌日向かったのは、日本人にも人気のポカラ。ネパール西部にある人口30万人、国内第2の都市だ。

 目指すはヒマラヤの峰と言いたいが、余裕も体力もないため、展望台として知られる標高1592メートルの丘サランコットに上った。

 まだ暗い朝6時半。目の前にはヒマラヤ山脈が広がる。天空に向かってとがったマチャプチャレの山頂は赤く、白く輝く。午前7時前。ポカラの街並みの向こう側から朝日が昇り始めた。同時にニワトリの鳴き声が響く。8千メートル級の山々が太陽の光に反射して、輝きを増していく。神秘のショーは圧巻で、
ただただ見とれた。

 荘厳な山脈の裾野には人々の暮らしが息づく。ポカラの街に下り、ネパールで2番目に大きいペワ湖へ足を運んだ。レイクサイドから、刻々と表情を変える「神々の山」を眺めながら飲むビールがまた一段と味わい深かった。

 ●メモ

 ネパールの首都カトマンズから、チトワン国立公園に最寄りのバラトプル空港まで空路で約20分。現地のホテルパックには国立公園入園料を含むジャングルツアーなどのアクティビティーが付いている。チトワンからポカラは約100キロだが、車では約5時間かかる。ポカラと首都は飛行機で約30分。

    ×      ×

 ●寄り道

 チトワン国立公園では、ゾウの背中に乗ってジャングルを歩く「エレファントサファリ」も楽しめる。ゾウ使いは、ゾウの耳元を足で突き、何かつぶやきながら操っている。所要時間は1時間半程度なので、ジープ型の車に乗ったドライブと組み合わせたパックツアーもある。双眼鏡とカメラを持って、希少生物を撮ろう。
http://www.nishinippon.co.jp/nlp/travel_report/article/314251

http://archive.is/jzxOX

タグ:ネパール
posted by BNJ at 23:20 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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