2017年03月17日

【関西の議論】女性客が殺到するトカゲやフクロウと触れあう「動物カフェ」…爬虫類好き同士で“カップル誕生”秘話も【産経WEST2017年3月17日】

ヘビの「ホワイトダイヤモンド」を持って、「爬虫類のイメージをよくしたい」と話す河瀬雅美さん=大阪市港区
 爬虫(はちゅう)類や猛禽(もうきん)類などと触れあえる「動物カフェ」に、女性客が殺到している。「ヘビやトカゲが好き」「フクロウに癒やされる」などと話すとマイナスのイメージが持たれそうだが、人懐っこい動物たちの姿に「見た目とのギャップがたまらない」と目を輝かせる女性は少なくないという。さらには、爬虫類好きがきっかけで意気投合し、交際に発展したケースもあるとか…。最近は動物カフェも多種多様化が進んでいるが、そんな動物たちに癒やされる女性たちの姿を追った。(上岡由美)

「きもかわいい」と女性客熱狂

 昨年6月にオープンした爬虫類カフェ「ラストリゾート ブルーエンジェル」(大阪市港区)を訪ねた。「秘密基地」をコンセプトにした店内ではヘビやカメレオン、カメなどの爬虫類のほか、カエルやイモリ、ウーパールーパーといった両生類も含めて約50匹もの動物と触れあうことができる。

 オーナーの河瀬雅美さん(40)は「お客さんは、10〜50代の女性が7割ぐらいを占めます。最初は気持ち悪いかもしれませんが、実際に触ってみたら『きもかわいい』と喜んでくれますよ」と笑顔を見せた。女性客の様子を見てみると、ヒザにヘビを乗せて携帯電話を触っていたり、肥満気味のウーパールーパーを見ながら談笑していたりしている。中には、数時間も何もせずに滞在する女性もいるという。

 そんな同店の“看板動物”が、フトアゴヒゲトカゲの「ゴンちゃん」。河瀬さんによると、ゴンちゃんは約半年前に知人から瀕死の状態になっていたところを保護した。「地面に顔がついてぐったりしている感じで、体重も5グラムしかありませんでした」と振り返る。

 エサを食べさせて介抱していくうちにゴンちゃんは元気になり、現在は体重も70グラムを超えるまでに成長した。「まだまだ大きくなりますよ」と河瀬さんは目を細めた。

「爬虫類好き」が交際のネックに…

 爬虫類といえば、「気持ち悪い」「怖い」「くさい」などといったマイナスのイメージが強い。河瀬さん自身も、「爬虫類が好き」と言った途端に友人たちが離れていった経験を持つ。「こんなにかわいいのにねえ」と言いながら、ニシキヘビの一種「ボールパイソン」の頭をなでる。濃褐色の体色に褐色の斑紋があり、ちょっと触ってみると、ひんやりとして弾力があった。

 その一方で、「同じ趣味を持つ人同士で、新たな交流も生まれています」と強調し、同店が縁になってカップルが誕生したことを教えてくれた。

 大阪市在住の20代女性が交際を始めたのは、同じ爬虫類好きの男性だった。実は、男性も「ヘビとトカゲを飼っている」と告白すると女性が引いてしまい、交際相手がいなかったという。同店で出会った2人は意気投合し、一緒にイベントに参加したり、ペットショップに行ったりしているうちに、結婚を前提にした交際に発展していった。

 「大好きな爬虫類に囲まれて、ワクワクしてほしい。みんながホッとできる場所になれば」と河瀬さんは話していた。

“フクロウと過ごす夜”に興味津々

 昨年9月にオープンした「幸せのフクロウカフェ シュエット」(大阪市中央区)では今年2月4日夜、「フクロウカフェに泊まろう! 『寝ブクロウ』ナイトツアー」が開催された。初めての企画にもかかわらず、定員10人ほどに20人以上もの応募があり、今回は18人が参加。同伴の男子小学生を除けば全員が女性だ。

 同店ではシロフクロウやススガオメンフクロウなど17種類22羽を飼育。「フクロウは夜行性なので、日中とは違った顔を見せてくれます。フクロウたちとリラックスした夜を過ごしてもらおうと企画しました」とオーナーの南里松大(なんりまつお)さん(52)は説明する。

 午後10時から始まったナイトツアーは、参加者全員が寝袋持参。寝袋に入ってフクロウの姿を眺めたり、鳴き声に耳をすませたりして、思い思いの時間を楽しんでいた。

 「なんだか修学旅行みたいでしたね。参加者はフクロウの夜の生態を知らないので興味津々でした。新鮮に映ったのでしょう」と南里さんは手応えを感じた様子。第2回のナイトツアーは4月中旬の開催を予定している。

 通常の営業時間でも女性客が多く訪れている。ファンタジー小説「ガフールの勇者たち」を読んでフクロウ好きになったという大阪府高槻市の学生、笠原夏希さん(19)は「首の動きが好きで、アフリカオオコノハズクがお気に入りです」と笑顔を見せる。同府枚方市の学生、茨木こころさん(18)は「子供のころから鳥類が好きで、立っているだけで物静かな感じに心がひかれます」とフクロウの魅力を語っていた。

ペンギンにハリネズミ…個性派次々

 動物カフェは1998年に台湾・台北でオープンした「猫花園」が発祥とされ、もともとはペット同伴で来店でき、店内でも動物と触れあえることから世界中に広がっていった。

 ネコに始まり、イヌやウサギ、小鳥、ダチョウ、ヤギ、金魚など多種多様な動物カフェが登場していった。最近では、ペンギンカフェやハリネズミカフェといった個性派カフェも人気で、女性客を中心に広がりを見せている。



 ラストリゾート ブルーエンジェルの営業時間は午後6〜9時(土日祝は午後1〜9時)。月、水曜休。料金は千円(1ドリンクサービス)で時間制限なし。問い合わせは同店(電話070・2304・4649)。

 幸せのフクロウカフェ シュエットの営業時間は午前11時〜午後8時(日曜祝日は午後7時まで)。不定休。料金は大人1時間1500円、小学生以下500円(1ドリンク付き)。延長料は30分大人500円、小学生以下200円。問い合わせは同店(電話06・6243・2960)。

http://www.sankei.com/west/news/170317/wst1703170006-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/170317/wst1703170006-n2.html
http://www.sankei.com/west/news/170317/wst1703170006-n3.html
http://www.sankei.com/west/news/170317/wst1703170006-n4.html

http://archive.is/flkN2
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