2017年04月14日

<大森山動物園>最高齢イヌワシに功労賞【河北新報オンラインニュース2017年4月14日】(既報関連ソースあり)

40年以上にわたり苦楽を共にしてきた鳥海と触れ合う小松さん

 動物園が飼育する個体としては国内最高齢のニホンイヌワシが秋田市大森山動物園にいる。雄の「鳥海」。推定47歳。人間だと100歳を超す。国の天然記念物で絶滅危惧種のニホンイヌワシの繁殖や研究に貢献したとして、鳥海は日本動物愛護協会(東京)の「日本動物大賞・功労動物賞」を2月に受けた。40年以上見守る園長の小松守さん(64)は「研究を共にした戦友のような存在」と、受賞をわがことのように喜ぶ。
 鳥海は1970年7月、鳥海山麓で巣立ちに失敗したところを保護され、同園に引き取られた。同4月ごろにふ化したとみられる。
 75年に獣医師として動物園に赴任した小松さんは、国内で例がなかったニホンイヌワシの繁殖に着手。飼育小屋のそばに段ボールでテントを張り、のぞき穴を開けて鳥海の行動を毎日観察した。「未知の分野に足を踏み入れ、意欲に燃えていた」と振り返る。
 地道な研究を続けること10年。小松さんは「コーコー」という鳴き声が、交尾直前に「ヒョンヒョン」と変わることに気付いた。同園はこの変化を生かして、人工授精の技術を確立。試行錯誤を重ね、小松さんが園長に就任して5年後の2003年、鳥海の子ではないものの国内で4園目となる繁殖に成功した。現在は10羽のニホンイヌワシを飼育する。15年には、環境省からニホンイヌワシの保護・繁殖拠点の指定を受けた。
 危機もあった。昨年11月、同園で鳥インフルエンザが発生した際、鳥海は死んだコクチョウと同じ施設にいた。感染の可能性もあったが、簡易検査で陰性が続き、殺処分されずに済んだ。
 鳥海は現在、園内の動物病院でガラス越しに観察できる。やせた体には白い羽が交じり、動き回ることは少ない。それでも、小松さんが近づくと、「コー」と鳴き、体をばたつかせる。
 小松さんは「鳥海のおかげで、大森山動物園はニホンイヌワシの繁殖拠点になることができた。これからも長生きしてほしい」と優しいまなざしを向ける。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201704/20170414_43006.html

大森山動物園イヌワシに功労動物賞 繁殖への貢献評価【秋田魁新報2017年3月23日】
日本動物大賞・功労動物賞を受賞したニホンイヌワシ「鳥海」
 秋田市浜田の「あきぎんオモリンの森」(大森山動物園、小松守園長)で飼育されている国内最高齢のニホンイヌワシ「鳥海」が22日、イヌワシの繁殖・保全研究に貢献したとして、日本動物愛護協会(東京)の「日本動物大賞・功労動物賞」を受賞した。

 鳥海は1970年に鳥海山麓で保護され、今年で47歳。保護された当時、国内ではイヌワシは数羽しか飼育されておらず、生態はほとんど分かっていなかった。大森山動物園は鳥海の飼育を通じ、イヌワシの生態や繁殖について研究。2015年には環境省から繁殖拠点と認められ、確認証が授与された。
(全文 496 文字 / 残り 240 文字)
http://www.sakigake.jp/news/article/20170323AK0005/

老イヌワシ「鳥海」 園長と二人三脚…国内最高齢【読売新聞2017年3月19日】
今年47歳になる「鳥海」と過ごす時間がいとおしいという小松園長(秋田市の大森山動物園で)
◆鳥インフル乗り越え

 秋田市の大森山動物園で飼育されている国内最高齢のニホンイヌワシが、昨年流行した鳥インフルエンザに伴う殺処分の危機を乗り越え、今年も18日の開園を迎えた。47歳になる「鳥海ちょうかい」(雄)はイヌワシ繁殖研究を支えてきた。40年以上見守ってきた小松守園長(64)は「鳥海がいなかったら研究はここまで進まなかった」と感慨深げだ。(宮沢輝夫)

 同園では昨年11月、施設工事のため一時的に園内の動物病院に移したコクチョウが鳥インフルエンザ感染で死に、病院内にいる鳥海も感染が懸念された。

 環境省の指針は希少な鳥でも鳥インフルエンザが発生した場合は殺処分が原則だ。治療を試みることは認められているものの、鳥海は繁殖能力もなく、小松園長は「感染していれば殺処分もやむを得ない」と不安に駆られた。病院内ではその後、シロフクロウ3羽に感染が拡大したが、同園は消毒などをさらに徹底、鳥海は最も隔離された部屋に移して感染を防いだ。

 鳥海は1970年6月、鳥海山麓で巣立ちに失敗しているところを保護された。小松園長は75年、その2年前に開園した大森山動物園に配属され、鳥海と出会った。80年頃から繁殖研究に本腰を入れ、鳥海の繁殖期の行動を記録したり、精子を使って人工授精を試みたり。冬には段ボールで作ったテントで、暖を取りながら観察を続けた。

 イヌワシの生態は今もよくわかっておらず、貴重な資料になっているという。

 同園は昨年6月までに保護した野生の8羽を活用して18羽の繁殖に成功。2015年には保護増殖事業が国に評価され、イヌワシを他の施設に移動する際に環境省への申請などが不要になる「確認証」を受けた。

 同園によると、国内で飼育されている48羽(2016年12月末現在)の平均は今年12歳。鳥海に次ぐ長寿は多摩動物公園(東京都)の推定34歳の雄だという。

 「『鳥海』を育てたのではなく、私やスタッフのほうが育てられたように感じている」。小松園長は「二人三脚」で取り組んできた繁殖研究の苦労を思い出しながら、鳥海の半生を入園者に語り続けるつもりだ。
http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20170318-OYTNT50123.html

国内最高齢47歳のイヌワシに功労動物賞…秋田【読売新聞2017年3月17日】
「穏やかな性格」(小松園長)という「鳥海」(秋田市の大森山動物園で)
 秋田市浜田の大森山動物園で飼育されているニホンイヌワシ「鳥海」が、公益財団法人日本動物愛護協会(東京都港区)の第9回「日本動物大賞」功労動物賞を受賞した。

 謎に包まれていたイヌワシの繁殖の解明に役立ったことや、高齢になってもりりしい姿で生き続けていることなどが評価された。今月22日、東京都内で表彰式が行われる。

 鳥海は雄で、今年47歳の老イヌワシだ。1970年6月、巣立ちに失敗したところを鳥海山麓で保護された。当時、イヌワシの生態はほとんど分かっておらず、大森山動物園の前身の動物園で鳥海の手探りの飼育が始まった。

 鳥海は羽を広げると2メートルにも達するが、穏やかな性格のため繁殖の研究がしやすく、大森山動物園は日本のイヌワシ繁殖の基地的存在になった。2015年には「イヌワシ保護増殖事業」が国に認められ、確認証を授与された。現在の鳥海は白内障を患っている。同園によると、イヌワシとしては国内最高齢という。

 昨年11月に同園で鳥インフルエンザが発生した時、鳥海は死んだコクチョウなどと同じ動物病院の施設にいた。このため「一時は殺処分の危機が迫った」(小松守園長)ものの何とか生き延び、同園が今季の開園をする18日から展示もされる。

 鳥海と40年以上の付き合いの小松園長は「イヌワシがこれほど長く生きられるのを鳥海が証明してくれた」と話す。その上で「動物の寿命の証明もさることながら、人と共に生き抜いてきた鳥海の存在は当園にとって大きく、来園者が自然やその保護に目を向けるきっかけにもなった。鳥海には『おめでとう』そして『まだまだ頼むよ』と言いたい」と喜びを語る。表彰式にはイヌワシの飼育を担当するスタッフが出席の予定だ。

 1948年に設立された日本動物愛護協会は日本の動物愛護運動のパイオニアで、大館市生まれの秋田犬「忠犬ハチ公」を世に広めた斎藤弘吉氏が初代理事長を務めた。2008年創設の「日本動物大賞」は「功労動物部門」のほか、いずれも個人・団体が対象の「動物愛護部門」「社会貢献部門」があり、各部門の受賞者の中から日本動物大賞グランプリを選定する。今回の大賞は愛媛銀行(愛媛県)で、野良猫の避妊手術を支援する募金などの社会貢献活動が認められた。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/20170317-OYT1T50053.html

http://archive.is/c0YYK
http://archive.is/m1UUM
http://archive.is/9y1uG
http://archive.is/mhQzs
国の天然記念物・ニホンイヌワシのヒナ誕生(秋田県)【NNNニュース2017年3月15日】(大森山動物園)
大森山動物園イヌワシは陰性 鳥インフル【秋田魁新報2016年12月3日】(タンチョウ/マナヅル/ワオキツネザル陰性/他1ソース)

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