2017年03月17日

【イギリスブランド上陸(1)】ウイスキーの島「アイラ」に出来たビール醸造所 「死ぬまでに飲みたいビール300」にランクイン【産経ニュース2017年3月17日】(カケス/ワタリガラス)

ピートの利いたスモーキーなアイラ・エールズの新商品「キルホーマン・エール」
 イギリスは欧州連合(EU)からの離脱が話題になることが多いが、一方で、食品産業界では新しいブランドが続々と日本上陸を目指している。国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN2017」(3月7〜10日、千葉・幕張メッセ)でも注目された。とくに新時代を印象づけるのがアルコール飲料。家族や仲間との小規模経営ながら伝統と革新から生まれたビールの最前線を紹介する。

 (1)アイラ・エールズ(www.islayales.co.uk)

 スコッチウイスキーで有名なスコットランド南西部のアイラ島に2003年、初めてビール醸造所が誕生した。島中央部の入り組んだ湾の奥にできた「アイラ・エールズ」。“脱サラ”して島に移り住んだイギリス人の消防士とドイツ人の映画博物館館長らがアイラ島にはビール醸造所も必要だと一念発起して築いた。

 ビールは大英帝国時代にイギリスとインドの間の輸送で品質を保つためにホップを大量に利かせた「インディアン・ペール・エール」(IPA)の復活の時代。アメリカ西海岸発の苦みと果実風味の合わさったビールが引き金となった。

 アイラ・エールズでは、モルト(麦芽)とホップの組み合わせを調整しながら、味わいや香り、色、アルコール度数の異なる8種類のエールを開発。人気は、まろやかな苦みと柑橘系の味わいの「サリゴ・エール」で、「死ぬまでに飲みたいビール300」(ロジャー・ブロッツ著)でも取り上げられた。

 これをベースに、ウイスキー醸造所「キルホーマン」のモルトも使い、ピートの利いたスモーキーな「キルホーマン・エール」は今年の新商品として注目されている。

 (2)フォーピュア(www.fourpure.com)

 「ここまでホップを意識したブルワリーはなかった」。そう言われるのが2013年にロンドンにできた「フォーピュア」。「原点回帰」をコンセプトに、(1)モルト(2)酵母(3)ホップ(4)水−の4つの原料を尊重し、醸造の原則を忠実に守ることから名付けられた。

 「ホップをより利かせ、苦味の強いビールが好まれる時代」。新たな潮流へのこだわりは品質管理にもおよび、缶入りを定番とする。缶は気密性が高く、光を通さないためだ。

 トロピカルフルーツ風味のホップを利かせたインディアンペールエール(IPA)の「シェイプ・シフター」や、モルトとホップの新たな融合で香ばしさと果実風味をバランスよく合わせた赤褐色のレッドエール「フラティロン」が話題。

 (3)ワイルド・ビア(www.wildbeerco.com)

 リンゴ果樹園が広がるイギリス南西部サマセットで果物や野生酵母を使い、モルトとホップ、酵母、水のほかに第5の原料を加えて新たなビールを生産している醸造所がある。「ワイルド・ビア」。発酵と熟成にこだわり、伝統や既存のルールに縛られず、次世代のクラフトビールを目指す。

 オート麦を使い、柑橘系の味わいのホップを合わせたペールエール「ビブレ」や、北半球と南半球の異なるホップを組み合わせてパンチの利いた苦味とドライな味わいを生み出した「フレッシュ」、ホップを利かせて柑橘系の味わいと香りを最大限引き出した「マッドネスIPA」も人気だ。

 アメリカの専門誌で2014年のベストビール25にも選ばれた。

(4)エデン・ブルワリー(edenbrewery.com)

 「よりおいしく。永遠に。すべての人のために」をモットーに伝統的なビールづくりに取り組む「エデン・ブルワリー」。湖水地方で知られるイングランド最北西の自然豊かなカンブリアで製造している。

 伝統的なエールはイギリスのホップにこだわり、初代インド総督の国王エドワード7世に着想を得たIPA「ファースト・エンペラー」では、アメリカのホップがビール界を席巻する以前に戻ってイギリスのホップのブレンドを再現した。

 果実の味わいをブレンドしたビター感覚の黒ビール「サンダーボルト」などの個性的なビールも製造。日本独特の柚子の味わいを加えたIPA「ユズ・ジュース」も限定生産している。

 (5)マグパイ・ブルワリー(www.magpiebrewery.com)

 早期退職してゴルフを楽しんでいた醸造家3人が立ち上がり、2006年、イギリス中部ノッティンガムに「マグパイ・ブルワリー」をつくった。現代的な発想で、環境に配慮して太陽光や風力による電力を使用。二酸化炭素の排出抑制に取り組むほか、廃棄される原材料を家畜飼料として地元農家に提供している。

 イギリス産のモルトとホップを使い、よく見かける野鳥カケスの名を取った「ジェイIPA」や、ワタリガラスをイメージしたスモーキーな黒ビール「レイブン・スタウト」が主力。FOODEXでは、「デバイン・デスティレイツ・グループ」(devine−distillates.com)から紹介された。

 (6)ブルーマイスター(www.brewmeister.co.uk)

 ウイスキーづくりの盛んなスコットランド東部スペイサイドの「キース・ブルワリー」で製造される「ブルーマイスター」。スコットランド産モルトや醸造所内の湧き水を使い、ラガー、スタウト、IPA、バーレーワインと呼ばれるアルコール度数の高いエールの4種類を生産している。

 「ブルーマイスター・ラガー」は別名「スコティッシュラガー」。バーレーワインの「スネークヴェノム」はアルコール度数67・5%で「世界一強いビール」といわれる。

 ■日本での取扱店

 「ワインショップ西村」(ws2460.com/)=「アイラ・エールズ」

 「ジュート」(www.jute.co.jp/)=「フォーピュア」「ワイルドビア」

http://www.sankei.com/life/news/170317/lif1703170035-n1.html
http://www.sankei.com/life/news/170317/lif1703170035-n2.html
http://www.sankei.com/life/news/170317/lif1703170035-n3.html
http://www.sankei.com/life/news/170317/lif1703170035-n4.html

http://archive.is/zlHUi
http://archive.is/Mam6Y
http://archive.is/AomUZ
http://archive.is/Nc17F

posted by BNJ at 22:24 | Comment(0) | 鳥類一般ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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