2017年03月17日

キプロスの野鳥の密猟、2016年は230万羽 史上最悪の水準【AFPBB News2017年3月17日】

キプロス南東部の港町ラルナカで、ライムスティックとよばれるわなで捕獲された野鳥(2013年9月27日撮影、資料写真)
【3月17日 AFP】地中海(Mediterranean Sea)の島国キプロスで、2016年秋に密猟者らによって殺された野鳥の数が推定230万羽に及んだことが、鳥類保護団体の16日の発表で明らかになった。このうち、同国にある英国軍基地で殺された野鳥は80万羽に上るという。

 キプロスで密猟は禁止されているが、コマドリやムシクイなどの鳴鳥をわなで捕獲し、「アンベロポウリア(ambelopoulia)」と呼ばれる違法な珍味として提供することが常習的に行われている。

 欧州とアフリカの間を季節移動する中でキプロス島を重要な立ち寄り場所として利用する数種の渡り鳥を含むこれらの野鳥は、網や粘着性の物質を塗ったライムスティック(limestick)と呼ばれる止まり木を使って捕獲される。

 鳥類保護NGO「バードライフ・キプロス(Birdlife Cyprus)」と英国王立鳥類保護協会(RSPB)によると、密猟率は史上最悪の水準に達しており、犯罪組織がこの活動で大金を稼いでいるという。特にデケリア(Dhekelia)の英軍基地はキプロス全体で最も野鳥捕獲が盛んな最悪のホットスポットとなっているとRSPBは指摘している。

 RSPBのジョナサン・ホール(Jonathan Hall)氏は英政府に「この活動を厳しく取り締まり、デケリアでの違法な鳴鳥捕獲を終わらせる」よう要求した。

 キプロスが1960年に独立した際に軍事基地地域2か所の主権を保持した英国は、密猟に対処する警察部隊をデケリア基地に配置している。

 だが保護団体は、その警察部隊が十分に機能していないと指摘し、密猟者らは基地の射撃演習場で小鳥を呼び寄せる鳴き声を流す電子機器を公然と使用していると話した。

■密猟者が植えたアカシアの伐採進まず

 保護団体は、密猟に対抗するための最も効果的な武器として、鳥をおびき寄せるために密猟者らが植えた非固有種のアカシアの木を伐採することを挙げている。

 だが保護団体によると、英当局は違法捕獲を行っているグループから抗議を受けてアカシアの木の伐採作業をほぼすべて中止したという。

 英国防省のコニー・ピアース(Connie Pierce)報道官によると、基地地域当局は抗議を受けた後、良好な関係を維持しつつ「前進するための最善の方法について合意するために」地域の代表者らと会合したという。

 ピアース報道官は「アカシアの伐採は(デケリア内の)ケープ・ピラ(Cape Pyla)で続ける予定だが、これに関する期限は設けていない」と述べ、36ヘクタールがまだ残っていると付け加えた。

 英国防省によると、キプロスに駐留している英軍は、鳥の違法な捕獲への対処に尽力しており、昨年は「逮捕、機器の押収、起訴、罰金などの件数が史上最多を記録した」という。

 バードライフ・キプロスのマルティン・ヘリカール(Martin Hellicar)代表は、「アンベロポウリアを違法に提供しているレストランに対する厳重な取り締まり」を行うよう、キプロス政府に強く要請した。
http://www.afpbb.com/articles/-/3121760
http://www.afpbb.com/articles/-/3121760?pid=0&page=2

http://archive.is/PJy02
http://archive.is/3ATep
昨秋キプロスで違法捕獲の渡り鳥、200万羽超【AFPBB News2015年3月9日】

posted by BNJ at 22:36 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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