2017年03月25日

飛べないコハクチョウ、4度目の春…埼玉・川島【読売新聞2017年3月25日】

埼玉県川島町で4年目の春を迎えた片翼のコハクチョウ(22日午後、同町の越辺川で)=鈴木章功撮影
 白鳥飛来地として知られる埼玉県川島町の越辺おっぺ川で冬を越したコハクチョウは今月上旬、古里のシベリアに旅立った。

 ただ一羽、片翼がないコハクチョウが残り、4度目の春を迎えている。

 同町の主婦加藤浩美さん(50)らは2014年3月頃、このコハクチョウが北へ帰る直前、血だらけで飛来地に逃げ戻ってきたのを目撃した。犬などに襲われた可能性がある。ぐったりした状態で、しばらくして左翼が抜け落ちた。親鳥らしきコハクチョウが上空を旋回していたが、右翼だけのコハクチョウは飛び立てなかった。

 飛来地近くにすみついたコハクチョウは、草などを食べ、夏は木陰で暑さをしのいでいたという。秋はシベリアから戻った他のコハクチョウと仲良く泳ぐ姿も見られた。だが、冬を越すと、仲間たちはまた帰る。さいたま市南区から時々様子を見に来る須藤正男さん(69)は「一緒に飛ぼうと翼をばたつかせる姿に涙が出た」と語る。

 16年10月、片翼のコハクチョウは5キロほど下流に移動していた。加藤さんは「生き抜く姿に野生のたくましさを感じる」と話す。ただ、新たなすみかは鳥獣の狩猟区域で、コハクチョウは対象ではないが、加藤さんと須藤さんは心配している。

 県東松山環境管理事務所は「衰弱している場合を除き、自然のものは自然のままにするのが基本」とするものの、飛べないコハクチョウの様子を月1、2回、見に行っているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170325-OYT1T50048.html

寂しそう…飛べないコハクチョウ、仲間に会えず 川島に1羽残る【埼玉新聞2017年3月27日】
川島町の越辺川にある堰(せき)の手前で飛来地方面を見つめる左翼のないコハクチョウ(堀口恭男さん提供)
 コハクチョウの越冬地として知られる川島町の越辺川。3月上旬まで60羽ほど確認できたが、すでに故郷のシベリアに旅立った。その中で左翼を失い飛べないコハクチョウが今年も1羽残った。地元のバードウオッチャーが温かく見守っている。

 飛べないコハクチョウは、バードウオッチャーから「チビちゃん」と呼ばれている。

 桶川市の堀口恭男さん(73)が仲間のバードウオッチャーから聞いた話によると、2014年3月ごろ、エサを取りに行った田んぼで犬に襲われたとみられ、飛来地に戻ったものの左翼を失った。以来、当地にとどまり、過ごしている。

 ところが昨年10月ごろ、再び“災難”が襲った。飛来地に乗り入れたボートに驚いて川を下り、一時は行方不明になっていた。その後、数キロ下流の落合橋の下流付近にいることが確認されたが、飛来地までは二つの堰(せき)があるため戻れなくなった。

 今シーズンは多い時で200羽ほどの仲間が飛来したが再会できず、寂しそうだったという。

 堀口さんは「けがをして国内で越冬するコハクチョウは珍しいことではないようだ」と説明。「埼玉の地でたくましく命をつないでいる姿に感動している観察仲間が少なからずおり、世話もしているが、せめて元いた飛来地に戻れれば良いのだが」と話している。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/03/27/09_.html

http://archive.is/XVNWf
http://archive.is/Gi3yg

posted by BNJ at 23:21 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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