カオグロアメリカムシクイ=茨城県茨城町の涸沼、圷和博さん撮影
野鳥の生息地として、ラムサール条約に登録されている茨城県の涸沼(ひぬま)のほとりで、北米大陸に分布するカオグロアメリカムシクイが確認された。山階鳥類研究所(千葉県)によると、国内で確認されたのは初めて。「中南米などの越冬地へ渡る際に、何らかの理由でアジア側に南下してしまったかもしれない」という。
…
残り:303文字/全文:453文字
http://www.asahi.com/articles/DA3S12872502.html
涸沼で国内初確認 カオグロアメリカムシクイ【茨城新聞クロスアイ2017年4月6日】
涸沼で撮影されたカオグロアメリカムシクイ(野中成龍さん撮影)
北米に生息し中南米で越冬する鳥「カオグロアメリカムシクイ」が茨城町の涸沼に飛来した。山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)によると、日本で初確認。珍鳥の姿を撮影しようと野鳥愛好家が全国から集まり、早朝から望遠レンズを構えている。
スズメ目のカオグロアメリカムシクイは全長13センチほどで、黒い顔と黄色い胸が特徴。野鳥写真家の真木広造さん(68)=山形県河北町=によると、北米では一般的な鳥という。真木さんは「アラスカからロシアを経由して日本に飛んできた迷鳥だろう」と推測する。涸沼を訪れ、午前3時すぎから夕方まで撮影を続けている。
鳥は餌となる昆虫を求めてヨシの間に潜み、はっきり姿を見せるのはまれ。龍ケ崎市の愛鳥家、野中成龍さん(65)は「肉眼で確認するのは難しい。何日も現場に通わないと良い写真は撮れない」と話す。
涸沼で確認されたのは1羽とみられる。3月上旬以降、情報が広がり、関東を中心に愛知や大阪からも愛鳥家が集まっている。山階鳥類研究所の平岡考専門員は「鳥を追い回すようなことはしないで」と注意を呼び掛ける。
涸沼は2015年5月に国際的に重要な湿地としてラムサール条約の登録地になった。これまでに約200種の野鳥が確認されている。涸沼の野鳥を展示する「いこいの村涸沼インフォメーションプラザ」(鉾田市箕輪)では、カオグロアメリカムシクイのコーナーを設置した。 (清水英彦)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14914010598659
http://archive.is/LACLj
http://archive.is/ohCIB