2017年04月06日

News Up 満開の桜をむしり取るあの鳥は?【NHKニュース2017年4月6日】

各地で桜が見頃を迎えるなか、せっかく満開になった桜の花を次々にむしり取ってしまう「謎の鳥」の目撃情報が、ソーシャルメディアなどに相次いでいます。いったいどんな鳥で、なぜ桜の花をむしり取るのか?専門家に取材しました。
相次ぐ目撃「鳥が桜をむしってる!」

NHKの職員が6日朝に東京の新宿区で撮影した映像です。体が鮮やかな緑色で、やや大きめの鳥が、満開の桜の花を次々にむしり取って、下の道路にはそこだけ多くの花びらが散っています。

桜が見頃を迎えた先月から、ソーシャルメディアには「ワカケホンセイインコ」という鳥が、見頃の桜の花をむしり取っているとして「満開楽しみにしてるのだからやめて!」とか、「世界一最低な鳥がいる。本当に悲しい」など、桜を惜しむ声が相次いでいます。
「鳥もむしり取りたいわけではない」
文献などを調べると、ワカケホンセイインコはインドやスリランカが原産とのこと。なぜ日本で繁殖して、桜をむしり取るのか、日本鳥類保護連盟に尋ねました。

研究員の室伏龍さんによりますと桜をむしり取っているように見える行為は、花に穴を開けて、蜜をなめているのだということです。体が比較的小さいヒヨドリなどは、桜の花に頭を突っ込んで蜜をなめることができますが、インコは大きいために、花ごとむしって付け根の部分に穴を開ける方法でしか、蜜をなめられないということです。
関東地方に複数の「インコグループ」が
日本鳥類保護連盟によると、ワカケホンセイインコは日本にペットとして持ち込まれたあと、逃げ出したり放されたりして、1960年代から野生化が始まったということです。

現在、東京と神奈川、埼玉のエリアを行動圏にしているグループと、千葉市を中心にしたグループ、前橋市を中心として分布するグループの3グループが知られており、東京都内では去年までは、大田区の東京工業大学構内のイチョウ並木にねぐらがあり、1000羽を超えるワカケホンセイインコが毎日集結していたということですが、現在、ねぐらは移動しているということです。
原産国では「害鳥」、日本では?
ワカケホンセイインコは、原産国では農作物を食い荒らす害鳥として扱われているということです。日本鳥類保護連盟では行動範囲などを調べるために、ワカケホンセイインコにカラーリングや発信器を取り付けて、調査を続けています。

このうち発信器による追跡調査では、東京の大田区から20キロ以上離れた神奈川県相模原市や大和市まで、毎日通っていた例もあったということです。

さらに、野生化したインコはワカケホンセイインコのほかにもダルマインコやセキセイインコなど、1970年代前後のペットブームに合わせて多くの観察例があるということです。

連盟の室伏研究員は、「持て余したペットを『自然に帰してあげよう』と考えて放す人も多いのですが、外来種を日本の自然に放すのは生態系などへの深刻な影響があります。帰す場合は原産地まで行って帰すぐらいの心構えでいてもらいたい」と話しています。合わせて、「基本的に警戒心の強い鳥ですが、不用意に近づきすぎるとかまれることもあるので、撮影などは注意してください」とのことでした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170406/k10010939341000.html

http://archive.is/Z9VE1
東京はてな/インコ エサ求め?住宅街に【朝日新聞デジタル2016年2月17日】
東京の空にインコの大群? ねぐらを追跡してみたら【朝日新聞デジタル2016年1月22日】

posted by BNJ at 21:29 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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