2017年04月21日

【夢を追う】鷹匠・石橋美里さん(4) 「死」を通して「生」伝えたい【産経ニュース2017年4月21日】(既報関連ソースあり)

ハヤブサ型ラジコンを手にする石橋さん
 《短大の2年間で小学校教諭の免許を取得し、卒業する》

 「タカと過ごしたい」という気持ちは全く変わりませんでした。タカを使って生活するプロになる、という決断は、私にとっては当然でした。

 父の存在は大きいですね。これまで、飼育方法や害鳥排除のノウハウ作りなど、二人三脚でやってきました。すべて自己流の手探りです。経営でも、まだまだ父に頼らないといけない部分はたくさんあります。

 《現在、小・中学校で特別授業を担当する。飼育を通じた「命」の感覚を伝えたいと考える》

 タカの餌はヒヨコの肉です。新鮮、つまり生きているヒヨコです。小学生の頃は冷凍でしたが、中学生からは自分でしめて、タカにあげています。

 残酷と感じたことはありません。私たちだって、毎日牛や豚、鳥の肉を食べています。その肉は生きていたものです。

 タカを健康に生かそうと思えば、命あるヒヨコをさばいて、食べさせるしかないのです。ただ、感謝の気持ちは忘れないようにしています。

 私は、動物の命の上に仕事をしています。さばくたびに「ありがとうございます」と心の中で伝えています。

 生き物にはすべて命がある。当たり前のことですが、命の存在、「生」と「死」は身近にないと分からないのかもしれません。

 学校に呼ばれた時はまず、タカを飛ばして子供に興味を持ってもらいます。でも、それだけで終わったら意味がない。私がこれまでタカから教わってきた命の大切さを伝えたい。

 なるべく生きたヒヨコをさばき、タカが食べる様子を見せています。「命をいただいて生きている」ということを、実感してもらいたいからです。

 「ヒヨコがかわいそう」という子供には、こう伝えます。

 「このヒヨコが、タカの命をつないでくれている。世の中の命は、つながっているんだよ」

 小学5年生から飼っている桃太郎には、ヒヨコを与え続けてます。他のタカと比べて、クチバシや足が黄色い気がするんです。ヒヨコのような色です。命はつながっているんだと感じます。

 多くの命がつながり、私たちは生きています。だからこそ、食べ物は大切だし、感謝しなければいけない。

 《「食育」をテーマとした教育機関作りも夢見る》

 すべての学校で、生きたヒヨコをさばけるわけではない。その場合、冷凍した肉を持っていきますが、「命をいただく」ということがそれで本当に伝えられるのか。

 自宅に教室をつくり、食の教育をやりたい。命を奪うことで、私たちは生きている。死を通して、命の大切さを学ぶという考えに共感してもらえる保護者や、先生に集まってほしい。

 《害鳥排除では最近、鳥のように羽ばたいて飛ぶラジコンを使い始めた》

 都会など、タカを飛ばすには制約が多い場所も多い。また、鳥インフルエンザが流行すると、タカも飛行や移動の自粛を余儀なくされます。

 そんなタカが使えない場面でも、野鳥に困っている人がいる。どうしたら良いか考えた結果が、機械の鳥でした。海外の技術をベースに、父が開発しました。

 外観や羽ばたき方はハヤブサに似せています。ずっとタカを見ている私たち親子だからこそ、作れた。風に乗って滑空する様子は、本物と見間違うぐらいです。今は、安定した飛ばし方などの研究と練習を続けています。

 タカは訓練しても、指示に従わないリスクがある。生き物ですから当然です。でも、機械にはそのリスクはない。機械を使うことで、任せてもらえる仕事があり、可能性が広がるかもしれない。

 私とタカは、もっといろんなことができるはずです。可能性を広げるためにも、新しい取り組みにどんどん挑戦していきたいですね。(聞き手 中村雅和)
http://www.sankei.com/region/news/170421/rgn1704210036-n1.html

http://archive.is/pSgS2
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posted by BNJ at 11:55 | Comment(0) | 鳥獣狩猟ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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