2017年04月27日

北斗星(4月27日付)【秋田魁新報2017年4月27日】(イヌワシ)

 かつて鳥海山麓の村では、村外から嫁いできた女性に「田んぼ仕事の時、えづめ(わら籠)に入れた赤ん坊から目を離すな。鳥海ワシにさらわれるぞ」と教えていたそうだ

▼1970年7月、象潟町(現にかほ市)の奈曽川(なそがわ)上流で、ワシの幼鳥2羽が相次いで捕獲された。当時の小紙は「大きさはトンビの3倍ほど。ピーと鋭く、澄んだ鳴き声」「人々は『鳥海ワシ』ではないかといっている」と伝えた

▼1羽目は地元の男性が砂防ダム工事の現場に向かう作業道で見つけ、雨がっぱをかぶせて持ち帰った。数日後、別の人が同じ場所でもう1羽を捕獲し、男性の元に持ち込んだという

▼象潟に住み、鳥海山の動植物を研究していた横山正義さん(78)は知らせを受けて男性宅を訪ね、鶏小屋で飼われていた2羽と対面した。「うまく巣立ちできなかったのでしょうか。幼鳥でも眼光は鋭く、腰が引けました」と振り返る

▼2羽は国の天然記念物ニホンイヌワシと判明。秋田市立児童動物園(大森山動物園の前身)で飼育されることになり、雄が「鳥海」、雌が「白滝」と命名された。白滝は19歳で死んだが、鳥海は国内最高齢の47歳まで生き、24日に亡くなった

▼図らずも動物園で暮らすことになった鳥海だが、謎の多かったイヌワシの生態解明に貢献し、昨年秋に園内で発生した鳥インフルエンザの脅威に負けず、日本動物大賞功労動物賞の栄にも浴した。横山さんは「よく生きました」と、あっぱれな生涯をたたえる。
http://www.sakigake.jp/news/article/20170427AK0013/

http://archive.is/HDsmI
国内最高齢のイヌワシ死ぬ 大森山動物園、47歳【秋田魁新報2017年4月25日】(他1ソース)

posted by BNJ at 21:53 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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