2017年04月29日

(ののちゃんのDO科学)鳥インフルエンザどう調べる?【朝日新聞デジタル2017年4月29日】

鳥(とり)インフルエンザはどう調(しら)べる?
 鳥(とり)インフルエンザどう調(しら)べる?

 鹿児島県・岩瀬祐美(いわぜゆみ)さん(33)からの質問

 ■ウイルスの遺伝子型(いでんしがた)を検査(けんさ)するの

 ののちゃん 鳥(とり)のインフルエンザが今季(こんき)は流行(りゅうこう)したね。ヒトがかかるものとは違(ちが)うの?

 藤原先生 インフルエンザウイルスはA、B、Cの3タイプがあるけど、ヒトの間(あいだ)で流行するのは主にA、Bの2種類(しゅるい)。鳥インフルはAだけね。でも基本的(きほんてき)な仕組(しく)みはヒトのインフルエンザと同(おな)じよ。ウイルスがのどや肺(はい)から入りこんで、体(からだ)の中で増殖(ぞうしょく)するの。強(つよ)い毒性(どくせい)をもつ「高病原性(こうびょうげんせい)」だと、ニワトリが感染(かんせん)するとほとんどが死(し)んでしまう。

 のの 怖(こわ)いウイルスなんだね。

 先生 インフルエンザウイルスは姿(すがた)を変(か)える「変異(へんい)」を起(お)こしやすいから、鳥がたくさんいる養鶏場(ようけいじょう)などで蔓延(まんえん)すると、病原性が高まったウイルスが生(う)まれる恐(おそ)れもある。伝染力も強く、ほかの農場(のうじょう)に広(ひろ)げないよう、高病原性ウイルスが確認(かくにん)されたら、同じ農場にいるすべてのニワトリを殺(ころ)して埋(う)めることにしている。

 のの かわいそうだね。

 先生 だから感染しないように、農場の人〈ひと〉たちは細心(さいしん)の注意(ちゅうい)を払(はら)っているの。越冬(えっとう)のため日本(にほん)に飛(と)んでくる渡(わた)り鳥などがウイルスを運(はこ)んでくると言(い)われているから、野鳥(やちょう)が農場に入らないようネットを張(は)ったり、ウイルスを持(も)ったほかの動物(どうぶつ)が入(はい)らないように柵(さく)を設(もう)けたりしている。もし感染が疑(うたが)われる鳥がいたら、すぐに届(とど)け出(で)ることになっている。

 のの どうやって感染しているかを調(しら)べるの?

 先生 まず各都道府県(かくとどうふけん)にある家畜保健衛生所(かちくほけんえいせいじょ)の職員(しょくいん)が、農場を訪(おとず)れて簡易検査(かんいけんさ)をする。鳥ののどなどに綿棒(めんぼう)を入れて検体(けんたい)を取(と)り、専用(せんよう)の迅速診断(じんそくしんだん)キットでA型(がた)のインフルエンザウイルスかどうか調べる。仕組みはヒトのインフルエンザ用(よう)と同じで、10分(ぷん)ほどで陽性(ようせい)かどうかわかる。

 のの それで終(お)わり?

 先生 それから検体を持ち帰(かえ)って、遺伝子(いでんし)検査をするの。ウイルスの遺伝子を増(ふ)やして型を検出する「PCR」っていう検査で調べる。高病原性は「H5」か「H7」というタイプだから、それかどうか確(たし)かめる。高病原性だとわかれば、鳥の殺処分(さつしょぶん)や農場の洗浄(せんじょう)などが始(はじ)まる。

 のの 鳥のインフルエンザは、人にうつらないんでしょう?

 先生 いいえ、感染する可能性(かのうせい)はあるわ。中国(ちゅうごく)などで流行する「H7N9」のウイルスでは、少なくとも約490人(にん)が亡くなっている。感染したのは生きた鳥を売る市場(いちば)で感染した鳥に触(ふ)れるなどしたためだと言われているけれど、注意(ちゅうい)は必要(ひつよう)ね。

 のの 学校(がっこう)の近(ちか)くの池(いけ)でも、鳥が死んでいるのを見たよ。

 先生 今季に国内(こくない)の野鳥から見(み)つかった鳥インフルエンザは200例(れい)を超(こ)え、過去最多(かこさいた)に上(のぼ)った。もし見つけても触らず、すぐに近くの大人(おとな)に言って自治体(じちたい)に連絡(れんらく)してね。

 (取材協力=農研機構動物衛生研究部門の西藤岳彦・領域長、構成=小川裕介)

     ◇

 NIE教育に新聞を

 www.asahi.com/edu/nie
http://www.asahi.com/articles/DA3S12912394.html

http://archive.is/nOQJJ

posted by BNJ at 12:34 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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