2017年05月12日

卓上四季 ミツオシエ【どうしんウェブ2017年5月12日】

「ピーピー、ピールリ…」。鳴き声に誘われて頭上を見上げた。背中と頭が鮮やかな青で染まったオオルリが枝で羽を休めている。気がつけば、愛鳥週間(16日まで)のまっただ中である▼若葉が増えるとともに鳥のさえずりを耳にするようになった。野鳥には変わり種が多いが、アフリカなどの熱帯雨林に住むミツオシエは知性派の代表か▼その名の通り、アナグマや人間の前でさえずり、誘導しながらミツバチの巣を教える。人間が蜜を採ったら、おこぼれの幼虫を食べる。面倒な巣を壊す作業を他の動物に任せ、自分はいいとこ取りをする。ハチにとっては脅威だが、自然の中で生き残るための知恵なのだろう▼人間には巣の場所ならぬ、うそを教えて他人を陥れるやからがいる。道内のおれおれ詐欺の被害額が4月末までの4カ月間で昨年1年分を上回った、と聞いて驚いた▼「お金の入ったかばんをなくした」―。息子や娘を装う人間が矢継ぎ早に電話をかけ、本人かどうか確認したり、考えたりする間を与えない。子を思う親心につけ込む手口だが、加害者は自分の父母が被害に遭った場合を想像できないのか▼俳人中村汀女の随筆にある。<鳥に「よしよし」といたわりの言葉をかけながら、真実いたわりをもらっているのは私の方だ>。鳥は心を和ませてくれることもあるが、人間の「ウソオシエ」は他人の蜜を吸って世にのさばる。2017・5・12
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/season/2-0113427.html

http://archive.is/2ay8p

posted by BNJ at 11:34 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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