2017年05月24日

オオミズナギドリ 雌が長寿 94年までの標識装着、雄は1羽のみ 冠島調査 /京都【毎日新聞2017年5月24日】(他2ソース)

 舞鶴市沖の無人島・冠島で府鳥・オオミズナギドリの生態を調査している冠島調査研究会が22日、今年度1回目の調査活動(19〜22日)の結果を発表した。過去に標識用足輪を付けた個体を調べた結果、最も古いものは1989年の雌1羽。94年までの標識を装着していた10羽のうち雄は1羽のみで、須川恒会長は「雌の方が長寿だという傾向が見られた」と分析した。

 環境省の委託を受けた調査で年2回実施。研究会、市、府、国などの延べ40人が、海上自衛隊の水中処分母船で島に渡った。研究会は巣穴から飛び立ち戻るオオミズナギドリを朝夜捕獲して個体調査。捕獲数は513羽で、うち標識をつけたことのない新規の鳥は179羽。他にヒヨドリなど28種の野鳥を目視や足輪標識で確認した。

 一方、環境省によると、生態系観測事業「モニタリング1000」で昨年冠島に設置した無人カメラに、イノシシの成獣1頭が8月19日に映っていた。今回の調査ではカメラでもその姿は確認できなかったという。山階鳥類研究所(千葉県)の富田直樹研究員は「ドブネズミが鳥を食べる脅威は以前からあったがイノシシは予想しなかった。泳いで渡ったとも考えられるが、土を掘り返す習性のある動物なので巣穴の破壊などに継続して注意が必要」と話していた。【鈴木健太郎】

〔丹波・丹後版〕
https://mainichi.jp/articles/20170524/ddl/k26/040/428000c

オオミズナギドリの生態調査開始 京都・舞鶴の冠島で【京都新聞2017年5月24日】
地面に作られたオオミズナギドリの巣を確認する調査研究会のメンバーら(舞鶴市・冠島)
 京都府の鳥「オオミズナギドリ」の生態調査が19日、舞鶴市沖の冠島で始まった。研究者らでつくる冠島調査研究会のメンバーが22日まで島に滞在し、個体数の確認や生息状況の記録をする。

 オオミズナギドリは2月末ごろから冠島に飛来して卵を産み、11月ごろに島を離れる。調査は毎年、繁殖期前後の5月と8月に行われている。

 この日は研究会に所属する龍谷大講師や京都大生、西舞鶴高生ら17人が海上自衛隊の船で上陸した。4日間の日程で、オオミズナギドリが作った巣の数や位置を記録し、初めて確認した個体に識別用の足輪を付ける。

 研究会の須川恒会長(70)は「長年の調査の積み重ねで生態について少しずつ分かってきた。高校生に協力してもらいながらデータを集めたい」と話した。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170520000038

冠島 イノシシ生息か ◇府鳥オオミズナギドリ繁殖地◇きょうから調査 成鳥や卵襲う可能性【読売新聞2017年5月19日】
昨年8月、舞鶴市の冠島で撮影されたイノシシ(環境省生物多様性センター提供)
 府鳥オオミズナギドリの繁殖地として知られ、国の天然記念物に指定されている舞鶴市沖の無人島・冠島かんむりじまで、生息していないはずのイノシシが初めて確認されたことがわかった。山階鳥類研究所(千葉県)などによる昨夏の調査で判明した。研究者は本州側から泳いで島に渡った可能性を指摘しており、オオミズナギドリを襲う可能性がある。日本鳥学会員など専門家らでつくる冠島調査研究会と舞鶴市は19〜22日、同島で春の定期調査を行い、イノシシの生息状況を確認する。(清水裕)

 昨年8月19日、同研究所などが島内に設置した自動撮影カメラに成獣とみられるイノシシ1頭が写っていた。オオミズナギドリは警戒心が薄く、堆積した土砂を掘って巣穴を作る習性がある。このため、雑食性のイノシシが成鳥だけでなく卵やヒナを捕食し、生態が脅かされる恐れがある。

昨年5月、冠島での調査で状態をチェックされるオオミズナギドリ(舞鶴市提供)

 冠島調査研究会の狩野清貴副会長(61)は「イノシシがいるなんて夢にも思っていなかった。海を泳いで渡ったと考えられ、つがいで繁殖していたらとても心配だ。1頭だけでも対応が必要」と指摘する。


 19日には、研究会のメンバーや市職員ら約30人が海上自衛隊の艦艇で冠島へ渡る。うち約20人が泊まりがけで22日まで調査。イノシシの足跡や土を掘った跡なども確認するという。

 研究会などによると、オオミズナギドリの成鳥は体長約50センチ、体重440〜750グラム。府内では冠島のほか、約2・5キロ北の沓島くつじまに生息し、その数は10万〜20万羽と推定される。繁殖のために2月頃に飛来し、8月頃に卵が孵化ふか。ひなが巣立つのは10〜11月で、成鳥の多くはその前に島を離れる。

 舞鶴市は1959年、冠島での生態調査を初めて実施し、80年頃からは研究会と共同で行ってきた。昨春には調べた851羽の約7割から過去に取り付けた足輪を確認できたことから、繁殖地として維持されていることが裏付けられた。

 <冠島> 舞鶴市街地から北約28キロ、丹後半島の最寄りの海岸線から東約10キロに浮かぶ無人島。面積約34ヘクタール、周囲約4キロ、最高地点約170メートル。1924年にオオミズナギドリの集団営巣地として国の天然記念物に指定された。遠景が「冠」に似ているのが名前の由来で、通称は「雄島(おしま)」。許可なしで上陸はできない。
http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20170518-OYTNT50228.html

オオミズナギドリ 長寿は9割メス【朝日新聞デジタル2017年5月25日】
捕獲したオオミズナギドリに標識を付ける高校生=舞鶴市の冠島、府立西舞鶴高提供

 ▽冠鳥調査

 オオミズナギドリの繁殖地として国の天然記念物に指定されている舞鶴市の無人島・冠島で、「冠島調査研究会」が4日間の春の生息調査を終え、22日に調査結果を発表した。23歳以上の長寿の鳥の大半はメスであることがわかった。

 調査は同研究会が国や市、府立西舞鶴高の生徒らと毎年春と夏に実施。須川恒会長によると、今回は513羽を捕獲し、うち約65%の334羽に前回調査までに付けられた標識を確認した。1989年の標識がある28歳以上の鳥が最も長寿とみられ、94年以前の標識がある23歳以上の10羽のうち9羽がメスだった。

 昨年8月、山階鳥類研究所(千葉県)が島に設置したカメラにイノシシ1頭が映っていた。動きの鈍いオオミズナギドリへの影響が懸念されているが、今回は痕跡を確認できなかったという。
http://www.asahi.com/articles/CMTW1705252700002.html

オオミズナギドリ、メスが長寿 舞鶴・冠島第1次調査 513羽を捕獲 京都【産経ニュース2017年6月4日】
 日本鳥学会員らでつくる冠島調査研究会(須川恒会長)や舞鶴市は「オオミズナギドリ繁殖地」として国の天然記念物に指定されている「冠島」の平成29年度第1次調査(5月19〜22日)の結果を発表した。期間中のオオミズナギドリの捕獲数は513羽(速報値)。過去に識別用の足輪をつけたオオミズナギドリを調べた結果、メスの方が長寿の傾向があることがわかった。

 冠島は同市沖約10キロにある無人島で、普段は島への上陸は許可されていない。調査は、冠島の管理状況とオオミズナギドリの生態を調べるため、環境省の委託を受けて年2回、定期的に行われている。

 今回の調査では、国や同市、同会、西舞鶴高校の生徒ら約40人が冠島に上陸。うち17人が宿泊し、夜と早朝に巣穴の周辺で、オオミズナギドリを捕獲するなどの調査を行った。

 捕獲されたのは513羽で、昨年5月の851羽から減少。513羽のうち、新たに足輪が取り付けられたのは179羽。残る334羽は過去に足輪を取り付けた個体だった。

 このうち、平成元年〜6年に足輪が付けられた個体10羽を確認。9羽がメスで、内訳は元年が1羽▽2年が2羽▽5年が2羽▽6年が4羽−だった。オスは5年の1羽だけだった。須川会長は「少なくとも23〜28歳以上の長寿個体はメスが多く、長寿の傾向があるとみられる」と話した。

 また、島内でドブネズミの生息を確認。「オオミズナギドリのヒナを食べていないか、サンプリング調査が必要。現在はオオミズナギドリの壊滅的な減少にはつながってはいない」(須川会長)とした。島内では、オオミズナギドリのほか、ヒヨドリやシジュウカラ、ヨシキリなど29種の鳥類が確認されたという。
http://www.sankei.com/region/news/170604/rgn1706040022-n1.html

http://archive.is/6ndIq
http://archive.is/41PDn
http://archive.is/INdyV
http://archive.is/9skud
http://archive.is/wd0Co
(科学の扉)外来種、根絶への戦略 ヘリで殺鼠剤、無人島から一掃【朝日新聞デジタル2017年5月14日】
ネズミ上陸、オオミズナギドリ繁殖に影響? 京都・舞鶴沖の冠島【京都新聞2016年8月30日】

posted by BNJ at 20:42 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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