2017年06月03日

野鳥の病院 傷ついた野鳥、再び空へ NPO代表・中津さん、6000羽以上救護 堺 /大阪【毎日新聞2017年6月3日】

 傷ついた野鳥を手当てして自然界へと戻す「野鳥の病院」が堺市にある。2008年設立のNPO法人で、代表の獣医師中津賞(すすむ)さん(74)はこれまでに6000羽以上を救護してきた。「一羽でも多くの命を救いたい」との思いから、応急処置や油汚染された水鳥を洗浄できるボランティアの育成にも力を入れる。

 中津さんは小学4年の時に飼ったジュウシマツに魅了され、無類の鳥好きに。1965年に日本獣医畜産大(現日本獣医生命科学大)を卒業して獣医師となり、73年に動物病院を開業すると、負傷したスズメやハト、フクロウなどが次々と運ばれてきた。

 NPO法人野生動物救護獣医師協会(東京)によると、国内では感染症の危険や、見合う対価が得られないなどの理由で、野鳥の治療に当たる獣医師は限られている。だが中津さんは意に介さず、海外の大学で最先端の治療法を学んできた。

 ガラス窓や自動車にぶつかったり、農業用ネットに絡まったり……。手当てするのは、主に人の生活に関係して傷ついた野鳥だ。翼を広げたり羽ばたかせたりするリハビリも施し、野生へ戻す。

 一方、傷ついた鳥は別の生き物の食料にもなるため、食物連鎖を壊さないよう「善意ある無視」も必要という。

 中津さんは、97年に島根県・隠岐島沖の日本海で発生したロシア籍タンカーの重油流出事故の際、汚染された水鳥の救護に駆け付けた。ただ、手当てが可能な個体を見極める作業は人手が足りず、洗浄法も手探りで「もっと救えるはずの命があった」と悔やむ。

 事故後は、洗浄技術を持つボランティア育成の講師役を務め、約800人が中津さんのもとで学んだ。リハビリを担当するボランティアの養成にも取り組み「準備万端で野鳥を救護できる体制をつくるのが夢です」と目を細めた。
https://mainichi.jp/articles/20170603/ddl/k27/040/453000c

http://archive.is/vVlHF

posted by BNJ at 22:22 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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