2017年06月06日

【動画】カモメの背に乗るカモメ、曲芸的な交尾 まるでアクロバット、何のために背中に乗るのか?【ナショナルジオグラフィック日本版ニュース2017年6月6日】

【動画】巧みにバランスを取りながら交尾するカモメ
 英国イングランド南西部、バースの街で、カモメがカモメの背中に乗って巧みにバランスを取る曲芸のような映像が撮影された。

 撮影者のマシュー・スピバック氏が、人気の観光地バースを妻とともに訪れたのは5月上旬のこと。ある駅舎の上で、2羽のカモメを見つけた。当初は互いに羽づくろいをしているとばかり思ってカメラに収めていたが、間もなくオスがメスの背中に飛び乗った。交尾をしていたのだ。(参考記事:「危険なデート、動物たちの過激な愛の形」)

「準備ができた」とお知らせ

 カモメの繁殖では、オスは交尾の準備ができたことを知らせるため、しばしばメスの背中に乗る。数種の例外を除き、ほとんどの鳥のオスにはペニスがない。代わりに、総排出腔の内側にある器官に精子をたくわえている。鳥は普通、オスメス共に総排出腔を持ち、この開口部が生殖、消化、排尿機構につながっている。メスの場合、総排出腔に至る管の端に卵巣が収まった器官がある。

 交尾の際、カモメのオスはメスの総排出腔に精子を送り込み、メスの体内にある卵を受精させる。この過程で両者は、うまく体のバランスを取る必要がある。確実に子をもうけるために、カモメのつがいは1回の繁殖シーズンに数回交尾することが多い。

 カモメは一夫一妻で、ずっと添い遂げるペアが少なくない。また、たいてい同じ繁殖地に戻ってきて交尾する。(参考記事:「ナマケモノは交尾もゆっくり?」)

バースのカモメ問題

 増えるカモメを放っておいてよいかどうかは、バースでは賛否を呼んでいる問題だ。2017年4月に出た報告書では、カモメが有害な菌を何種類も保菌していることが明らかにされた。それを受けて、市民の間から「公衆衛生の維持」のためにカモメをある程度駆除すべきだという声が上がっている。

 2016年6月には、英国イングランドと中国のカモメが、最も強力な抗生物質にも耐性がある細菌「スーパーバグ」をあちこちに運んでいる可能性があるという研究結果が発表された。

 スピバック氏は、カモメが街の人たちからたびたび悪者扱いを受けていると嘆きつつも、バースでは「どんな空間にもカモメがいるのは確かです」と認めている。(参考記事:「キツツキに乗るイタチ、クジラに乗るイルカほか、動物おんぶ写真一挙掲載」)

文=Sarah Gibbens/訳=高野夏美
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/060500208/

http://archive.is/gbNDX

タグ:カモメ一般
posted by BNJ at 12:06 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: