2017年06月24日

おおさか 写真散歩 なんばの空 森育む【読売新聞2017年6月24日】

害虫や枯れ枝の有無をしっかりと見て回る池末さん(大阪市浪速区で)
 大阪球場跡地(大阪市浪速区)に立地し、全面開業から10年を迎えた商業施設「なんばパークス」の屋上公園「パークスガーデン」が、人と自然が共存する新しい形の都市型公園として注目を集めている。大きな役割を果たしているのが、植物の栽培に加え、ガイドツアーなども手がけ、「ガーデナー」と呼ばれる7人の専門スタッフたちだ。都市の一角で「森を育てる」彼女たちの姿を追った。

台湾からの旅行客に応対する池末さん(右)。造園を学ぶ外国人学生らの来訪もあるという

 「夏場は害虫や乾燥で枯らさないように、特に注意が必要なんです」。公園に強い日差しが降り注ぐ6月の昼前。額の汗をぬぐいながら、ガーデナーの池末由佳さん(29)は表情を引き締めた。

 3年目で、ガーデナーの中では最若手だ。以前は生花店で働いていたが、「植物を育てるところから学びたい」と門をたたいた。

スコップやブロワー(送風機)などのメンテナンスもガーデナーの大事な仕事だ

 パークスガーデンは階段状になった建物(最大9階建て)の屋上部分を利用し、広さは1万1500平方メートル。500種10万株にも及ぶ花や木々が植わる。枝切り、害虫駆除、季節や流行に合わせた植え替えなど、仕事は多岐にわたる。来園者から質問を受けることも多く、「植物栽培のプロ」として深い知識が求められる。

 プレッシャーもあるが、「とにかく園が広いので隅々まで目を行き届かせるのが大変。でもお客さまが『なんてきれいなんだ』と喜んでくださるとやりがいになる」と充実の表情だ。

緑が生い茂るパークスガーデン。都市の一角に広大な森が出現したかのような様相だ(スイスホテルから撮影)

 環境や景観に配慮して作り上げてきた公園には、この10年でコサメビタキやセンダイムシクイなど都市部では珍しい野鳥も立ち寄るようになってきた。米国のCNNテレビが2014年に「世界で最も美しい空中庭園」の一つと認定し、16年度には「長年にわたり、都市部で緑を維持してきた」などとして日本建築学会賞を受賞するなど、存在感を高めてきた。

 ベテランガーデナーの大嶋美香さんは「これからもいろんな人に訪れてもらえる公園であり続けたい」と話す。(写真部 浜井孝幸)
http://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/feature/CO005844/20170623-OYTAT50025.html

http://archive.is/R0Y9g

posted by BNJ at 23:51 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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