2017年07月08日

【大人の遠足】Ω型に川に囲まれ、その名も「巾着田」 埼玉・日高、水遊びと花の魅力満喫【産経ニュース2017年7月8日】(オオルリ/ノビタキ/カワセミ)

円を描くような高麗川の流れが巾着のように見える巾着田=埼玉県日高市高麗本郷(国土交通省荒川上流河川事務所提供)
 埼玉県南西部の日高市を流れる清流、高麗川(こまがわ)。長い年月をかけて円を描くように蛇行し、川に囲まれた地域が生まれた。それが巾着田(きんちゃくだ)。その名の通り、巾着の形に似た不思議な造形を見せている。豊かな自然を求めて年間約54万人が訪れ、透き通った清流に入って水遊びに興じ、咲き誇る花の魅力を楽しんでいる。

 清流に遊ぶ

 駐車場に車を止め、散策路から河原に降りて水際まで川石を踏みしめて進むと、小魚が波紋を作り、一斉に浅瀬から逃げ出した。刈場坂峠(同県飯能市など)に源流があるという高麗川の流れに手を入れると、意外と冷たくない。

 「都心から近くて、きれいなところですね」。取材に訪れた6月下旬の平日、河原で会社の同僚とデイキャンプを楽しんでいた東京都西東京市の会社員、関勝さん(47)はタープの下で、そう言って笑顔を見せた。

 河原は直火は禁止だが、自由にバーベキューやキャンプを楽しむことができる。休日になると、タープやテントが並び、川に入って遊ぶ家族連れらの歓声が響く。水深は浅く、通常は30センチ程度までのところが多い。水質も市が年2回行っている調査で、水浴場としても利用できるというお墨付きが出ているという。

 野鳥も集う

 市によると、巾着田は約22ヘクタール。住宅や農地、馬の牧場などの民有地も含まれるが、半分は市有地で、「巾着田曼珠沙華(まんじゅしゃげ)公園」として、トイレ3カ所、水車小屋、ふれあい広場、ビオトープが整備され、遊歩道は主なものだけで約3キロが張り巡らされている。

 花の名所としても人気を集め、春に桜と菜の花、今の季節はアジサイ、夏にキツネノカミソリ、秋には公園名の由来になった約500万本の曼珠沙華(ヒガンバナ)が赤いじゅうたんを敷き詰め、コスモス、ソバなども咲き誇る。

 河原を離れ、ニセアカシアやクヌギなどの林の中にある遊歩道を散策した。ひんやりとした空気が心地よい。ベンチに座ると、名前の分からぬ野鳥の鳴き声が聞こえた。そういえば、巾着田では夏鳥のオオルリやノビタキのほか、カワセミなど年間で100種近い野鳥が観察されるという。

 ホタルが乱舞

 ゲンジボタルを復活させ、平成24年から観賞会を開く巾着田サポーターズクラブ代表の荻野昭さん(75)と管理事務所で待ち合わせ、園内を歩いた。5月末ごろから短期間、ホタルの成虫が飛ぶ水路は草に覆われ、幼虫の餌になるカワニナの姿だけが見えた。

 同クラブは8月中旬から開花する一日花、スイフヨウの植栽に力を入れている。荻野さんは「朝に白い花が咲き、昼にピンク、夕方赤くなり終わる。300株近くあるので、ぜひ見に来て」と力を込めた。

 周辺は見どころも多く、標高305メートルの日和田山は巾着田から歩いて1時間。頂上近くから高麗川の巾着の形が見える。巾着田から木造トラス構造のあいあい橋を渡ると、高麗郷民俗資料館がある。

 昭和40年代後半には、ダム建設計画が浮上し、一時は開発の危機にあったという。高麗川のせせらぎの音を聞き、緑に囲まれていると、残された自然の中でひとときを過ごせる幸福を感じた。
(さいたま総局 石井豊)

 ■巾着田曼珠沙華公園 埼玉県日高市高麗本郷。入場無料だが、秋のヒガンバナ開花期は有料(300円)。西武池袋線高麗駅から徒歩15分など。圏央道狭山日高インターチェンジから約8キロ。駐車料金普通車1日500円。【問】管理事務所(電)042・982・0268。
http://www.sankei.com/premium/news/170708/prm1707080007-n1.html
http://www.sankei.com/premium/news/170708/prm1707080007-n2.html

http://archive.is/YmG9K
http://archive.is/zL1K5

posted by BNJ at 11:50 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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