2017年07月14日

出雲コーチンと地方創生【山陰中央新報2017年7月14日】

 島根初の地鶏ブランド化に向け、官民一体で挑む体制がようやく整った。6月に「出雲コーチン」の利用促進協議会が発足。第一歩を踏み出せたのは高校生の地道な取り組みがあったからだ▼明治時代から一部農家で飼われながら、生産者の減少で絶滅の危機に直面する中、2年前に出雲農林高校の生徒が「地元に昔からコーチンがいるのは面白い」と研究に着手。ふ化を試み、朝夕の餌やりや鶏舎の掃除などを毎日欠かさず世話を続けた。県畜産技術センターの関係者や精肉業者が「手弁当」で支え、現在は100羽以上になった▼県は本年度、協議会設置の予算を付けたが、畜産や観光の振興などさまざまな可能性を秘めた地域資源があるのは以前から分かっていたはず。これまで対策を打たなかったのは「なぜ」との思いがする▼課題はある。品質のいい鶏肉を産出するには最低でも1千羽程度まで増やす必要があるとされ、飼育技術確立や生産者確保がブランド化を左右する。鳥インフルエンザへの備えも必要だ▼全国ブランドの「名古屋コーチン」もかつて官民一体となって絶滅の危機を乗り越えた。できない理由を探すのではなく、関係者が目標と課題解決の道筋を明確にし、責任を持つことが重要になる▼地域資源を見つめ直し、生かすことこそが「地方創生」だ。特産化を夢見た高校生の努力と情熱をつないで実現すれば、子どもたちの故郷への思いも強くなるはずだ。逆に成功しなければ、落胆は大きい。大人の力量が試されている。(添)
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1499997127604/index.html

http://archive.is/PPKf5

posted by BNJ at 21:52 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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