2017年08月10日

カメラ紀行 コウノトリに学ぶ ひな誕生の地元、雲南・西小児童 生き物調査/目撃地を地図に/学習会 /島根【毎日新聞2017年8月10日】(既報関連2ソース)

西小児童の目の前で大空に羽ばたくコウノトリ=島根県雲南市で、山田英之撮影
 雲南市大東町仁和寺の市立西小学校の近くで今春、国の特別天然記念物・コウノトリのペアが巣を作り、4羽のひなが誕生した。西小は身近な話題を柔軟に教育に取り入れ、コウノトリを通した環境教育を4年生の総合学習のテーマにしている。取材で学校を何度か訪れて、子どもたちの声を聞いた。

 西小の児童は、通学途中や教室からコウノトリを目にしていた。4年生の椿大知さん(9)は「初めて見た時は、けっこう大きくて、びっくりした」と話す。


水田で生き物調査をする西小の4年生=島根県雲南市で、山田英之撮影
 コウノトリの餌になるドジョウやカエルなどがどれぐらいいるか調べるため、水田で生き物調査もした。豊かな自然の中にある西小の児童でも日ごろ、生き物を捕まえる経験はほとんどないという。

 4年生の岡田奈々美さん(9)は「小さなカエルがすごく可愛かった」と話し、永戸大樹さん(9)は「学校の近くに、こんなに生き物がいるとは思っていなかった」と驚いていた。


採集した生き物を分類する西小の子どもたち。数や種類を確認して水田に戻した=島根県雲南市で、山田英之撮影
 石川日葵さん(9)は「コウノトリの餌が、いっぱいあることが分かって良かった」と生き物調査を振り返った。自分たちの住む地域へのコウノトリの飛来は、古里の自然の素晴らしさを再認識する機会になった。


「コウノトリ見守りボード」を担当する6年生=島根県雲南市の市立西小学校で、山田英之撮影
 自然界でコウノトリのペアが巣を作り、産卵、ひなを育てる過程を間近に見たことで、生き物への愛着が育まれている。放鳥前日の授業では、鳥類の専門家からコウノトリの生態を学んだ。


コウノトリ野生復帰の取り組みを掲載したテキストで学ぶ児童=島根県雲南市の市立西小学校で、山田英之撮影

コウノトリの実物大の写真で生態を学んだ=島根県雲南市の市立西小学校で、山田英之撮影
 目撃情報を地図上に記録する校内の「コウノトリ見守りボード」を担当する6年生の木村愛梨さん(11)は「放鳥されたコウノトリが元気に育ってほしい」と望み、稲田大希さん(11)は「西小の校区に巣を作ってほしい」と願う。【山田英之】
https://mainichi.jp/articles/20170810/ddl/k32/070/374000c

追跡 雲南の自然に誇りを コウノトリ通じ環境学習 西小 /島根【毎日新聞2017年7月20日】
実物大のコウノトリの写真を教室に展示して、生態について学ぶ子どもたち=島根県雲南市立西小学校で、山田英之撮影
実物大写真に「でかっ」 水田で授業、生物の豊富さ知る
 雲南市大東町で今月12日にコウノトリ4羽が放鳥された。4羽が生まれた巣の近くにある市立西小学校(同市大東町仁和寺)では今年度から、コウノトリを通して地域の自然環境を考える4年生の総合学習が始まっている。どんな授業をしているのか、取材させてもらった。【山田英之】

 「翼を広げたコウノトリの大きさは?」

 講師に招いた県立三瓶自然館サヒメル(大田市)の鳥類担当、星野由美子さんが放鳥前日の11日、西小の教室で問いかけた。児童の「2メートル」の答えに、星野さんは「2メートルがどれくらいの大きさか、今日は“秘密兵器”を持って来ました」と言って、実物大のコウノトリの写真を見せた。男の子から「でかっ」と声があがった。


放鳥されたコウノトリを見守る西小児童ら=島根県雲南市で、山田英之撮影
 「これだけ大きな鳥が生活するためには、餌になる多くの生き物が必要。ひなは1日約1キロのドジョウなどを食べています」と星野さんは説明。児童から「コウノトリに病気はありますか」「飛ぶ時、時速何キロ出るの」など質問が次々に出た。

 児童が持っていた教材のプリントには「コウノトリを知る」とタイトルが記されていた。「体の特徴」「巣作り」「子育て」など基礎的な知識から、絶滅した歴史、人工飼育を経て2005年から兵庫県豊岡市で放鳥が始まった経緯も書かれている。繁殖の先進地・豊岡市が発行した「ふるさと学習ガイドブック」を参考にした。

 西小の加納文香教諭や星野さんらは授業の進め方や教材の参考にするため、6月に「コウノトリ学習」が盛んな豊岡市を視察。4羽を人工飼育していた「兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園」や、豊岡市立三江小を訪ねた。三江小の校内にはコウノトリが巣作りしやすいように建てた人工巣塔があり、ひなも巣立っている。

 授業の後、西小4年生の両見明莉さん(10)は「季節でコウノトリの食べる物が違うことや、大人よりひなが餌を多く食べることが分かった」と話した。園村望乃さん(10)は「雲南にコウノトリがもっと増えることが楽しみ」と期待した。

 加納教諭は「実物大の写真にインパクトがあった。2学期の学習発表会で、コウノトリについて調べた成果を発信したい」と計画している。星野さんも「子どもたちの反応がとても良かった。学ぶ意欲が伝わってきた」と振り返った。

     ◇


水田で生き物調査をする西小の子どもたち=島根県雲南市で、山田英之撮影
 「ドジョウの赤ちゃんだ。かわいい」「魚、見つけた」。7月7日の授業では、西小近くの水田で生き物調査をした。ヘビやカエル、ドジョウを採集してコウノトリの餌になる生き物が豊富に生息していることを学んだ。

 水田の所有者で、赤川ほたる保存会会長の松田勉さん(75)は「田んぼが乾くと生き物がすめなくなる。コウノトリが来られるように、年間を通して田に水があるようにしている」と語る。昨年11月ごろから、松田さんの田んぼにもコウノトリが飛来するようになったという。

     ◇

 コウノトリのペアが西小の近くに巣を作り、子育ての地に選んだのは、豊かな自然があったからこそ。「地元の春殖(はるえ)地区の人たちから『西小の子どもたちが頑張っていて、うれしい』という声を聞いている。新しい課題を柔軟に授業に取り入れたい」と和田邦子校長。故郷の自然に誇りを持ち、将来のまちづくりを担う人材を育てることを目指している。
https://mainichi.jp/articles/20170720/ddl/k32/040/383000c

雲南・西小 コウノトリ見守ろう 目撃場所記すボード設置【山陰中央新報2017年7月19日】
見守りボードを担当する西小学校の6年生
 国の特別天然記念物・コウノトリを題材に環境学習を進める島根県雲南市大東町仁和寺の西小学校の児童が、12日に同町で放鳥されたひな4羽と父親の「げんきくん」の目撃場所を地図に記す見守りボードを設けている。住民に呼び掛け、寄せられた情報を基に制作。雲南で大きく成長するよう願い、里山学習につなげる。
 同校は「げんきくんとひなたち応援プロジェクト」として全校165人で親子を見守ろうと決意。11日に校内にボードを設置し、12日に保護者らにメールでの情報提供を呼び掛けた。
 ボードは6年生23人が担当。「熱中症に気をつけてね」「雲南市で家族をつくってね」などのメッセージやイラストと、加茂町と大東町の地図を掲載した。
 ひなや父親とみられるコウノトリが確認された日付を書いたシールを、18日までに赤川沿いの水田を中心とする23カ所に貼った。コウノトリが好む環境を学び、すみやすくするために必要な取り組みを考える。
 放鳥を見た6年生の木村愛梨さん(11)は「伸び伸びと飛んで、きれいだった。地元にすんでくれるのがうれしい」と話し、6年生担当の田浪祐子教諭は「児童の関心は高く、全校の見守り活動をリードしてほしい」と望んだ。
 同校のメールアドレスはnishi‐sho@unnan.ed.jp
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1500427328201/index.html

http://archive.is/lvkbM
http://archive.is/U8iC3
http://archive.is/l0bPD

posted by BNJ at 22:13 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: